8月3日
瞬間、彼は自殺を決意した。クーラーもついてない部屋で、昨夜のカップラーメンのゴミが残るテーブルの横で、彼は自殺を決意した。自分がこの世界に入場をした埼玉の地で退場をしようと思った。自宅から距離のあった高校へと連れて行ってくれた西武線。今度はこの世に生まれる前の世界にも連れて行ってもらおうと思った。健康だけが取り柄の男は、おぼつかない足で灼熱の世界へとひとつ足を踏み入れた。一桁までの数しか知らないカレンダーを残して…。
コメント
1件
悲しい話… でも、このお話を作れるのはすごい!!