幸せにして？

理事長に帰っていいと言われて帰ってきた。渡辺はずっと泣いている。怖いのだ。別れさせられるかもしれない。グループにいられないかもしれない。目黒は、1番人気だから、グループには必要。渡辺は自分はどこにでもいる程度だと思っている。

渡辺ーんっ・，きっと・・一緒にいられない。

目黒ー翔太くん。

渡辺ーお前は・・グループに必要・・だから・・俺はいらない。

目黒ー翔太くんが抜けたら、俺も抜ける。

渡辺ーダメ、やっとデビュー出来て、5周年を迎えられるようになったのに！

目黒ー翔太くんがいなきゃ、俺には意味ない。

渡辺ーダメだって！俺とお前の存在価値は違う。

目黒ーそんなの知らない。翔太くんのいないグループにいるつもりないから。

渡辺ーばか！お前はいなきゃだめだって！

目黒ーバカは翔太くん。いなきゃいけないのは同じ。

泣き崩れる渡辺。目黒は岩本に電話をして来てもらうことにした。

岩本ー説明して？

目黒は理事長に言われたことを岩本に言う。渡辺が自分は必要ないと言う。渡辺はずっと泣いている。

岩本ー翔太、俺たち、何年下積みして来た？やっとデビュー出来て、確かに1番人気は目黒かもしれない、けど、メインボーカルはお前だろ？

黙って首を振る。

両手で耳を押さえ、座り込む。

岩本が渡辺の前に来て、しゃがむ。

岩本ー翔太、簡単にグループ抜けれるのか？メンバーのこと大好きだろ？

渡辺ーんっ〜んっ。

岩本ー6人の頃からの絆は、そんな簡単に切れるのか？お前は、うちの大事なメインボーカルで、目黒にとっても大事な人なんだろ！

渡辺ー怖い！理事長が何を言うか怖い！

岩本ー目黒、翔太のそばを離れるな。こいつ、何するか分からん。

目黒ー岩本くん・・。

岩本は、夕方、事務所から、理事長に会いに来いと言われている。まだ、京セラドームコンサートがあるから、行けない。

渡辺を不安にさせないでくださいと言っている。

岩本は、目黒と渡辺を除く7人で話し合いをした。2人は互いに必要だから別れる選択肢はない。メンバーも応援している。2人はグループにとっても、必要。いなくなることは考えられない。