4 episode
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「私が仕事を辞めてあの子の面倒を見るわ」
「いや、お前の方が給料高いだろ」
「俺達には心も居るんだ」
「でも貴方、心は中学2年生なのよ」
「あの子の相手は苦手じゃない」
「だが、思春期なんかはすぐ収まるだろ」
「馬鹿ね、心は女の子よ」
「私といた方がいいとあの子が言ってたじゃない」
「それに、姉ちゃんの前で喧嘩になったらダメでしょ」
「まぁ、」
「だが----------」
「ーーーーー!ーーーー。」
「ーー。」
五月蝿い。
さっきから仕事を辞める辞めないの攻防戦が続く中間にいる私たちのことも考えろや!!
そんなに考えるなら
「五月蝿い!!」
「「?!」」
「私が学校を辞める」
「「は?」」
「私が姉の面倒を見るってんの!」
「いや、お前は中学生だぞ?」
「いい!」
「そんなに私と姉が心残りで話が決まらないならこっちのが断然いい!」
「断然良くないわよ?」
「だって、私が辞めたらお金の面も大丈夫だし私は教科書あれば勉強できるし、あとは、」
「心、貴方が心配しなくていいのよ。」
「大丈夫だ。お父さん達で何とかするから」
結局はお父さんが仕事を続けることになり、私も普通に学校を行くことになった。
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眠たい目を擦りながらリビングへと足を運ぶと、何時もは誰かがいるキッチンには誰もいなくて静寂が身を包んだ。
ふと、テーブルに置かれた朝食と手紙が目に入った。
心へ_
お母さんは姉と病院へ行きます。
気をつけて行ってらっしゃい。
今更の手紙だ。何時も姉と2人しか居ないからそこまで変わらないってのに、、、
再び静寂を包む感覚をもう一度感じると、この世界に私、独りだけと感じて急いで家を出た。
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「ただいま」
「おかえりなさい」
家に帰ると何時もはいない母が居た。
少し気分が上がり、母に今日あったことを話そうとした。
「お母さん!あのね、」
「ごめん。静かにしてもらえる?」
「お姉ちゃんが寝てるの」
「え?、あ、ごめんなさい、」
冷たい声色に突っ放された。又も静寂が続く。
「ちょっと勉強してくる」
ー。
返事がないことに、次はこの世界に自分が居ないと思考が回る。
なんでよ_。
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