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「ええなーめっちゃリア充ですやん」
『そっちにもユニバという素晴らしい遊び場があるじゃないですか』
「連れが問題なんです」
あははと笑う電話相手の顔は、一向に想像することができなかった。
この作品は実在する実況者様たちの二次創作となっています。
御本人たちとはなんの関係もございません。
腐向けではありません。
nmmnを取り扱っています。
それでは、どうぞ____________
その電話をしようと思ったのは、あるツイートを見つけたからだ。
自称陰キャだとかコミュ障だとか言う彼は、夢の国を三人で満喫している自慢ツイートをしていて。
兄貴が羨ましいっすわ。
そんな思いを返せば、ゾムも画面上での会話に乱入してきて中々に盛り上がったのだ。
顔はもちろん隠されているけど、写真のぴくとさんもNakamuさんも満面の笑みなんやろう。ただいつもあのスキンを見ているせいか、なかなか顔を想像できへん。実況者あるあるやと思うねんけどな。
『トントンさんもゾムさんと一緒にユニバと焼き肉行けばよかったじゃないですか。今日休日だし』
「アイツと焼き肉に行くのは自殺行為ですからね?!」
『えそうなんすか』
恐ろしいこと言わんといて。
「てか奢ったってスゴいですね」
『でしょ?ちょっと今日は楽しかったから大盤振る舞い』
「こっちにも財布という存在はいるんですけど、ぴくとさんのように心持ってないからなー」
『コネシマさんヤバイこと言われてんだけど』
実際にはアイツは心が無いのではなく、単なる功利主義なだけなんやけど。
そこまできて、また同じことを思った。
何年もの付き合いがあるコネシマですら、すぐに顔を思い浮かべられなかった、と。
真っ先に記憶に現れるのは、金髪で二次元の動画にいる顔だ。リアルで会っている回数も決して少なくはないのに、いや古くからの友人である筈なのに思い出すことが難しい。
『………トントンさん?』
「あっえ、はいどうしました?」
『いや急に黙るから心配になっちゃった』
「あすんません」
『寝てたんですか?』
「いや顔のこと考えてて。兄貴って実況者の顔すぐ思い出せます?」
『めっちゃ急に話変わるじゃないっすか。いやでもあー、確かにすぐは思い出せないかも』
「なんでなんやろなって考えてたんやけど」
うーん、と電話越しに唸る姿は視聴者が描くようなイラストでしか思い浮かべられなくて。
『ま宿命ってやつなんじゃないすか、困ることもないし』
「受け入れます?」
『受け入れてもっと話したい』
「ビデオ通話にするかー」
『逆に話せなくなるって』
今日は長く短い夜になりそうやな。
みなさんどうも、夜魔です。
実際のところ、どうなんだろう。
この話は私の実体験なんです。毎日のように受験期顔を会わせていた子を三ヶ月見ないだけで、顔を思い出せくて寂しくなったんです。なかなか電話もできずで。
投稿頻度がこのくらいだと思わないでほしいです。テストも近づいているので確実にこれより遅くなりますから。
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