テラーノベル
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前と変わりません。
煙草を火を着けた。今では電子タバコを使っている人が多くいるが、俺は紙煙草が好きだ。どうやら彼もそうらしい。
昔からのイメージのせいなのか、煙草を吸っている彼に違和感を感じてしまう。
ut「お前も煙草吸ってるんやな。」
「なんか、意外やわ。」
sha「そーか?」
「まぁ、お前が吸うのは予想出来るわ。」笑
先程女に見せていたではなく、昔から変わらない無邪気な笑顔だ。やっぱり彼は昔から変わらない。
そんな彼を見て安心したのか、少し嬉しかった自分がいた。
sha「てか、さっきビンタされた所大丈夫なん?」
「結構痛そうな音してたけど。」笑
ut「誰のせいやと。」
sha「俺は事実を言ってあげただけですぅ!」
「あと、どうせすぐに彼女できるやろ?」
ut「よく、お分かりで。」笑
sha「幼馴染舐めんなよ!」
ut「そーやな!」笑
彼とは幼い頃からの仲だった。家が隣で親同士も仲が良かった為、よく遊んでいた。幼稚園は勿論、小、中、高まで同じだったがそこから先の交流が無かった。また、その時自分のスマホすら無かった。その為、何処の大学に行って何処に就職したか知らない。こんな所で彼と会うのは奇跡なのかもしれない。
にしても、何故ホストをやっているのかが謎だ。何かが無い限りこんな仕事には就かないはずだ。
ut「なぁ、シャオロン。」
「なんでホストやってるん?」
sha「え、だってめっちゃ金稼げるやん!」
「あとは、まぁ、、、いややっぱええわ。」笑
肩に付かない髪を弄りながら照れ臭そうに言った。そして、その顔には少し悲しそうな雰囲気があったような気がした。
俺の脳内では、恋の悩みなのではないかと思ったが、俺には一切関係がないのでその事については何も言わない事にした。
ut「はぁ?」
「なんだよそれ、、、。」
sha「いつか言うって!」
「多分。」
ut「絶対言わねぇじゃん、それ。」
39,647
おむらいす
2,528
ある*q
337
sha「よくお分かりで!」笑
ut「何年お前と居たと思ってるん。」笑
それから高校卒業後の話を淡々と話した。どれも新鮮で、知らない彼の話も聞けて嬉しかった。しかし、彼の口からホストになった経路を教えてくれない。むしろ、避けているような気がする。何度か質問してみたが、「いつか言うって言ったやろ?」としか返ってこない。別に隠すほどのことやないやろうに。
そんな話を何分もしていた内に、遂に終わりが来てしまった。
「ミナトさん!」
「2番テーブルで指名きました!」
sha「ぁー、わかった。」
「少ししたら行くよ。」
ut「大変やなー、NO.1ホストは。」
「邪魔したらあかんから、俺帰るな。」
sha「うん、、。」
ut「じゃ、頑張ってな。」
寂しそうな顔をしている彼に背を向けて手を振った。もう少し喋りたかったが、流石に仕事の邪魔をするのは良くない事だ。また、これを客とかに見られたら面倒くさい事になるかもしれない。
そんな事を考えて、喫煙室のドアノブに手をかけた瞬間だった。突然彼に手を掴まれた。
sha「大先生っ!」
「あのさっ、連絡先交換しーへん?」
「また、喋りたいからさっ!」
ut「ええよ。」笑
そう答えた瞬間彼は嬉しそうにした。そうだ、昔からそうだったな。すぐに顔に出る癖があったな。
そんな事を考えつつ、ポケットからスマホを取り出し、何件か溜まっているLINEを開いた。先程の女からだ。後でブロックしておかないと。
ut「てか、そんな必死に頼まんくてもええやん。」笑
「最悪またここに来ればええし。」
sha「嫌や、こんな俺見せるの。」
「恥ずかしいし、、、。」
「ミナトやなくて、シャオロンとして見て接して欲しいねん。」照
ut「ん?」
「最後なんて言った?」
sha「なんでもない!」
「取り敢えず、恥ずかしいの!」
「あと、見て笑ってくるやろ!」
ut「んなの当たり前やん!」
「なんかかっこいいセリフ言ってるシャオロンを見れるんやで?」笑
sha「それが嫌やの!」
「はい、これ!!」
話を逸らすようにLINEのQRコードを出してきた。読み取ると可愛いポメラニアンのアイコンに、シャオロンと名前が出てきた。アイコンだけでも一発で彼の連絡先だというのが分かる。
目の前に彼が居たのになんとなく『よろしく!』とスタンプを送ってみた。すると、彼は嬉しそうにスタンプを送り返してきた。
ut「交換出来た事やし、帰るな。」
sha「すまんな、こんなんで足止めしてもうて。」
ut「ええって、気にしてへんし。」
「逆にシャオロンの方がやばいやろ?」
「客、大丈夫なん?」
sha「大丈夫、大丈夫!」
「準備してたとか言っときゃあなんとかなるで。」
ut「ほんならええけど。」
「ま、引き続き仕事頑張ってな。」
sha「、、、またな!」
ut「おん、またな。」笑
そうして俺は、自宅へと帰って行った。
コメント
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第2話、読み終わりました! 幼馴染の再会がすごく自然で、煙草を吸うシーンとか「よくお分かりで!」の掛け合いに懐かしさと温かさがにじみ出ててほっこりしました。でもシャオロンがホストになった経緯を避ける感じとか「こんな俺見せるの嫌」って言葉に、何か隠してる気配がして気になる…。ユウトもブロックしようとしてる女がいるみたいだし、二人ともそれぞれ事情を抱えてそうなのが次が気になる伏線だなと。設定や台詞回しが丁寧で、二人の距離感が絶妙でした!