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夜明け前午前2時
渋谷の駅で
誰もいないホームで
ただ線路を眺めた
コインを投げて
行き先を決める
何もないのにね
そう何もないのにね
当たり前のように
呆然と過ぎていく
時間は長くて
美しい目に
差し込む光は
どこか寂しくて
あなたの目には
何が映るの
その潤った目
夜明け前午前2時半
新宿の駅の
ストーブの前で
ただ時刻表を眺めてた
死角を取って
バレないように食べる
駅弁はスリル満点で
そうスリル満点で
当たり前のように
過ぎていく
時の針は何回転
美しい目には
反射した光が
一筋差し込んで
あなたは口にほおばるの
美味しいの
その駅弁当
夢を見ていた
水面から起き上がるようにね
空に浮かぶ
流れ雲に
逆らうように
そうねぇ
美しい目に
差し込む光は
どこか寂しくて
あなたの目には
何が映るの
その瞳