5時頃に目が覚めて、急いで秋田から静岡行きの新幹線のチケットを取り、新幹線に5時間程揺られ紫原は、12時頃に静岡へ到着した。急いで、福田総合に向かった。そこで紫原は、灰崎を見つけいきなり後ろからハグをする。
「!え、アツシ」と灰崎は驚きを隠せてはいなかった。
「どうしたんだよ、学校は?」
灰崎は下から紫原の顔を覗き込むと、
紫原は涙を流す寸前だった。灰崎をまっすぐ見て、、紫原は動かない。
灰崎は、ハグをした紫原の腕を解き、解いた手首は離さず自宅へ紫原を連れていった。
「アツシ、飯は?」
紫原は、何も言わないが首をブンブンと横に振る
「じゃ、飯だな!」と灰崎はニコッと笑い「簡単なものしか出来ねぇからな」と言い、キッチンでカチャカチャと手際よく作り出す。
オムライスをトンッと机に置く。
「ほら、食べようぜ」
「いただき ます」
「はい、召し上がれ」
もぐもぐと無言で食べ始め「ごちそうさまでした、、」
「おそまつさまでした。」灰崎は立ち上がり、食べ終わった食器を片付ける、水を出した途端、後ろから ドンッ!ギューっと紫原が抱きしめた。
「ッ!アツシ、痛い」
「崎ちん、あったかい」
灰崎は、水を止めて紫原の後ろを振り返る。
「そーだろ、俺 暖かいだろ。」
「うん」
「俺、洗うからアツシ、食器拭けよ」
「わかった」
20時頃になった頃、、、
「アツシ、風呂入れー」と頭を拭いている、灰崎が寝ている紫原を起こす。
紫原は「んっ、、」と起き上がり、灰崎を抱え風呂に入りシャワーを出す。
「!ッ冷て、おい アツシ」 ギュッと蛇口を閉め、「服、びっしょ びっしょだぞ!」
「ごめん、」
溜息をつき「ほら、服脱げ!」紫原は服を脱いだ。灰崎は服を回収して洗濯機に入れた。
「ちゃんと、浸かれよ」 風呂の扉を閉めた。
「はぁー、暖かぁ」灰崎の言うとおり、しっかりと湯船に浸かった。
紫原は、風呂を上がり「ごめん、崎ちん」
「いいよ、別に。その前に服、置いてただろ!なんで裸なんだよ」
「入らなかった」
「もう、いいから布団被っとけ風邪ひくだろ」
「はーい、崎ちんまだ寒い」
「俺も寒い、ちょっと寄れ」ベッドの上に2人で寝転んだ
「狭ーい」紫原が口角を上げつつ口に出した。灰崎は「お前のせいだよ!」
どことない会話をしていると灰崎が先に眠ってしまった。「崎ちん?寝ちゃった、、おやすみ」
6時頃に『プルルル プルルル』部屋に、電話の音が鳴り響き、灰崎は目を覚ました。
「もしもし」
『敦かい?今どこだい、監督が怒ってるよ』
「?」スマホの画面を見るとそこには、氷室辰也と書かれていた。
「アツシ、おーい」
「ん?何?崎ちん」
「ほら、電話」
「ありがと」 大きなあくびをして、「もしもし?」
『今どこだい?』
「崎ちんの所」
『監督が怒ってるよ!急いで桐皇に来ないと大変だよ』
「えー、めんどくさい」
『いいから、早く来んか!』
「ゲッ!雅子ちん わかった、すぐ行く」電話を切り、灰崎に目をやると「いってらしゃい」灰崎は紫原に手を振った。
「やっぱ、行かない」
「は?なんで!行けよ」 ムッと口を尖らせていた。
「崎ちんも行こ!」
「あぁ、もうわかった!行くぞ」
9時頃に桐皇に到着した。
「ほら、行ってこいよ!アツシ」
「崎ちんも行こうよ、ここまで来たんだし」
「俺は、ここまでだ!」
「何してんだよ、お前ら」後ろから声が掛けられる
「?ダイキ、」
「峰ちんだ」
「なんで、灰崎がいんだよ」
「なんか色々あって、、」
「じゃ、お前も行こーぜ」青峰が灰崎に肩を組み無理やり連れていった。
ガチャ! 体育館の扉を開ける
「ッ!遅ーい!約束ぐらい守ってよ、大ちゃん」
「あぁ、悪ぃ 悪ぃ」
桃井は首を傾げ、口角を上げ「え!なんで なんで 灰崎くんが居るの!」
「いや、アツシが無理やり」
「そっか、、あの時期だもんね」
「平気だって言ってんのに、、」
「ッ!みんな心配してたんだよ!灰崎くん起きないから!みんな心配したんだよ!」グスグスと桃井は涙を流す。
「いや、ほんと!今は、大丈夫だから、泣くなよ…サツキ」
「ダイキ!助けろよ」
「自業自得だバーカ」
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