テラーノベル
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月明かりが地を照らし、ビル群は昼夜問わず明かりが付いている。
そんな光景を、私は山から一望していた。
「、、、いいなあ」
そんな言葉が漏れた。
あそこは光で満ちている世界だ。
少なくとも私には、そう見えた。
私は闇の人間だ。
あんな明るい場所に、いていい人間ではない。
私は、存在が許されないのだから。
「、、、だれもとめないもんね」
そう吐き捨てて、私は山を登る。
ふと、下を見下ろす。
その高さが、私をさそってくる。
わたしは、そのさそいにのる。
いっぽ、まえにでる。
このたかさならば、もんだいないだろうとおもう。
わたしは、こころがわずかにおどった。
もうすぐで、きえることができるのだから。
わたしはいっぽさきへとんだ。
かぜをきるおとが、ちゅうにういてるふゆうかんがわたしをしはいする。
私はねがった。
とてもみがってで、自己中心的な願いを。
【私の際が、この世をほんの少しでも、彩りますように】
鈍い音が、虚無に響いた。
コメント
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霜月夢徒さん、第1話読ませていただきました。 「あそこは光で満ちている世界」と、闇の自分を語る冒頭の対比がすごく美しくて、切なかったです。飛び降りる直前の「私の際が、この世をほんの少しでも、彩りますように」という願い——自分の消え方さえ誰かのためであろうとする、その孤独な優しさに胸が締め付けられました。たった1話なのに、この人の生きてきた重みがぎゅっと詰まっていて、続きが気になります。