元貴side
僕は早足で家に帰り、お風呂に入った。
湯船に浸かりながら若井のことを思い出す。
…朝の保健室での出来事、なんだったんだろ、
僕が挑発して若井の何かを切る言葉を放ち、
ベットに倒されて、ネクタイで両手を縛られた。
イくってなんなんだろ…
涼ちゃんに聞いてみようかな…
僕はそう思い、浴室を出た。
僕は髪の毛を乾かした後、
自分の部屋にある充電器にさしておいた
スマホを手に取り、涼ちゃんとのメッセージを
開く。そして僕は涼ちゃんに、
“今時間ある?”と入力したものを送った。
数分後、涼ちゃんから既読が付いて、
メッセージが返ってきた。
メッセージには“大丈夫だよ!”と書いてあった。
僕は涼ちゃんに聞きたかった質問をする。
…中々返ってこない、
僕はメッセージを開き、涼ちゃんとの
メッセージを確認する。
既読は付いているけれど、
メッセージが返ってこない事に気が付いた。
…僕やばいこと送っちゃった…?
そう思った時涼ちゃんからメッセージが
届いた。恐る恐るメッセージを開くと、
“元貴にはまだ早いよ”と書かれていた。
んぁ”〜!気になる”!!!
“僕もう15歳だよ!”と送ると、
“18歳にならないと教えられないかな”
と返信がきた。僕ももう子供じゃないのに…
僕がそんな事を考えていると、
いきなりスマホが大きな音を立てて
振動し始めた。
驚きながらスマホの画面を見ると、
若井から電話がきていた。
僕は少し軽く咳払いをしてから電話に出る。
滉斗『もしもし…』
元貴『もっ…もしもし…どうしたの…?』
いつもより眠そうで低い声の若井に
ドキドキと胸が高鳴る。
いつもと違ってこれもまたかっこいい…///
滉斗『…いつ電話してくれんのかな〜って笑』
元貴『へっ…?』
滉斗『待てなかった笑』
元貴『っ…///』
いやいや!!!無理、無理無理!!!///
心臓止まっちゃうよ〜!!!///
滉斗『迷惑だった?』
元貴『いやっ…むしろ…///』
滉斗『むしろ?』
僕は小さく息を呑んでから若井に思いを伝える。
元貴『…僕も声聞きたかった、です、////』
僕がそう言うと若井は電話越しに笑いながら
言った。
滉斗『何それ可愛い笑』
元貴『んなっ…僕男なんだけど、///』
滉斗『元貴は何してても可愛いよ笑』
元貴『っ〜////』
電話越しに言われてもやっぱり照れちゃう…
滉斗『窓見てみ?笑』
元貴『窓…?』
僕は言われた通り窓の外を見る。
元貴『!?///』
何かに気づいた僕は急いで階段を降り、
玄関へと向かう。
ガチャッ
元貴『若井…なんで…?///』
滉斗『んはっ笑 顔見たくなっちゃった笑』
僕がドアを開けると、ドアの前には
若井がラフな服装で立っていた。
学校の若井とはまた違った良さがあり、
見てるだけでドキドキしてしまう。
元貴『んぅ…////』
滉斗『どうした?笑』
言っちゃ駄目だと分かっているのに、
僕の理性が耐えられないと悲鳴をあげている。
僕は口元を両手で覆いながら若井に伝えた。
元貴『ぎゅー…したい、です、////』
滉斗『…え?』
元貴『しちゃ…駄目、?////』
僕がそう言うと若井は思いっきり
僕を抱きしめて言った。
滉斗『可愛すぎ…///』
元貴『ん…苦しぃ、///』
僕がそう言うと若井は力を弱くし、
僕の服装を見て言った。
滉斗『…無防備すぎない?』
元貴『んぇ…?//』
滉斗『…ズボン履いてる?』
元貴『短パン履いてるよ、?』
そう言って僕は薄い長袖のシャツの下らへんを
少し捲って見せた。
いきなり言われて少し驚いたけど、
冷静に…冷静に…!
すると若井は僕を見つめながら言った。
滉斗『…誘ってんの?』
元貴『何が?』
僕何も誘ってないんだけど…
僕が首を傾げていると、若井は口元を
片手で覆いながら言った。
滉斗『…服装、露出多すぎ、』
元貴『お風呂上がったばっかだからね』
滉斗『…俺も男だから、
そういうの耐えられない、』
元貴『…何言ってんの、?』
よく分からない会話を続けていると、
若井がはっきりと聞こえる声で言った。
滉斗『…元貴がえろいの、///』
元貴『…えろい?』
言葉の意味が分からなくて全然理解できない。
僕がそう言うと若井は顔を赤く染めながら
言った。
滉斗『その…勃っちゃう…んだよ、////』
元貴『…ん?ごめん意味が分からない…
後で調べるね、』
僕はそう言って若井に手を振り、
ドアを閉めた。いきなりドアを閉められて
困惑している若井の姿が想像つく。
ごめんね、若井、
…これ以上一緒にいたらおかしくなる、///
僕は心臓が脈打つのを時計の秒針と共に感じた。
コメント
6件
純粋でしか得られない栄養素があるってほんとだったんだ…
純粋ってかわうい…この組み合わせ良いかも
純粋過ぎてなんの知識もない元貴と知識がある若井の会話尊い