テラーノベル
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そんなの、きっと心の海底に沈めてた。
虚しい現実よりも会ったときの笑顔が
全てをかき消してくれてたから。
あなたは隣にいてくれるだけでいいと
一通だけメッセージを送ったけど、
半年、1年経っても隣にいてくれる?
女友だちとか、ほんとに何もないとか言われても
不安になるし、心配しちゃうよ。
あなたが素直な人だってこと、
一途に思ってくれてることも
分かっているのに。
不安になるよ。
男なんていくらでもいると
自分に毎日いいきかかせてても、
あのキスは忘れられない。
付き合った日にあなたは言った。
「いつかは別れのときが来る。その時は潔く振って。でも一年経って続いてたらいーね」と。
きっと私はあなたと一緒にいても、別れても
ラインをブロ削しても、あのキスは
唇に刻まれている気がする。
だからあなたとの電話の声も、忘れない。
いつかは別の人と手を繋いで歩く日が来ても、
自分に子供ができても、
「こーゆーキスもキライじゃないでしょう?」
といじわるそーに頭を撫でながら
またキスしたことを
私は忘れない。
忘れられないの。 きっと。
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