私は、もう疲れてしまった。
こんな世界、なくなってしまえばいいのに。
なんで、生きてるの?
なんで、生きないといけないの?
なんで?
誰の為に生きているの?
ーーー私は、生きる意味を見失った。全部、わからない。
いつもそう思いながら家に帰る。電車が、私の光のない瞳を照らして到着する。
シュー…
嗚呼、来たんだ。
…行こう。
と、一歩踏み出した。
「あれ?」
ここは、どこ?
私は電車に乗ったはずなのに、何故か知らない場所へ来ていた。
これは夢?
夢なら覚めてよ。
とても不安になった。だって…
ここは、私が漫画で描いた異世界であり神の住む場所、
……「星未来(スターアヴニール)」
という天界の帝国、
……「星天帝国(せいてんていこく)」
だから。
何故、私が私の描いた世界に?
混乱と、不思議な気持ちでいっぱいにだった。
私の種族は?と疑問に思い、自分の体を見ると、主人公の姿だった。
その名は……
「エル様ー!!」
そう、「エル」。
何故、私が“天使”に…
「えっと、どうしたの?」
目の前の天使は、確か「ティーナ」。
私を不思議そうに見つめる小さな女の子。
「「どうしたの?」じゃないですよー。今日は世界最強の天使族を決める大会!いつもと調子が違いますね?」
「緊張してるんですか?」とティーナは問う。
まあ、あながち間違いではないだろう。
だって、何故か私の漫画の中だし、私が書いた話と同じで、同じ言葉を発するんだから。
ーーあれ?
私、この世界じゃ、“最強”じゃね?
だって、未来を知ってるし。
あれ?じゃあ、この物語通りになってしまうの?
そんな!それだけは嫌!
私はまだ生きたい!死んでしまうのは、嫌なの!!
あれ、なんで今、生きたいって思ったの?
死ぬのが嫌なの?
私はなんで生きないといけないのか、彷徨っていたのに。
…答え、見つけた。
神様、そういうことだったんだ。
ーー私を、この世界に連れてきた理由…
私が、弱いからだよね。
私、強くなろう。
そう、教えてくれたんだ。
神様、ありがとう。
この世界で、私は変わるんだ。
ーーーーそう、決めた。
私の描いた世界は、別の物語になっていく…
そういう物語である。
コメント
3件
最高(*´꒳`*)
いいよぅ最高だよぅ(^p^)
うわー! 誤字ってました(*´∀`*) 初投稿なので温かい目でみてね…