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待ちに待った、しかし少しばかり特別な夏休みが、からぴちハウスで始まりました。火曜日の朝、太陽の光が差し込むリビングは、いつもとは違う期待と、かすかな緊張感に包まれています。
「うおー!夏休みだあああ!」
ゆあんくんが、いつも以上に元気な声で叫びながらリビングに飛び込んできました。しかし、彼の視線はすぐにソファに座るじゃぱぱ、どぬく、ヒロの三人に向けられます。彼らにとっては、男性の体で迎える夏休みとは、全く異なるものになるからです。
「さて、夏休み初日!みんな、どうする?」
なおきりが、みんなを見回して問いかけました。
意見は大きく二つに分かれました。一つは、この機会に女性としての経験を深めるために、外に出て何か新しいことに挑戦しようというもの。もう一つは、まだ慣れない体で無理をせず、ハウスの中でゆっくりと過ごし、情報収集に徹しようというものです。
「せっかくの夏休みだし、何か普段できないことしてみたい!」
るなちゃんが目を輝かせながら提案します。えとさんも「カフェ巡りとか、可愛い雑貨屋さんとか、色々行きたいな!」と賛成しました。
しかし、じゃぱぱは少し考え込みます。
「外に出るのはいいんだけど…まだ、こう、慣れないっていうか…」
どぬくも、生理中の体調を気にしてか、少しうつむき加減です。ヒロは、女子の服を着て外出することにまだ抵抗があるようでした。
そんな三人の気持ちを察したもふくんが、
「無理は禁物だよ。夏休みは長いんだから、今日は家でゆっくりするっていうのはどうかな?」
と優しく提案しました。シヴァさんとたっつん、うりりんも、「それがいい」「焦る必要はない」と頷きます。
結局、夏休み初日は、シェアハウスで過ごすことに決定しました。