「 愛してください 」
・桃赤
・学パロ
・赤視点
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桃 「 ねぇりうらはさ〜… 」
何故かは知らないが気づいたらないこさんと帰路を歩いていた。
桃 「 ねぇちょっと聞いてる? 」
赤 「 ……なんですか。 」
最近ないこさんと距離が近くなった。
とはいえまだ気まずく、タメ語と敬語が混ざった状態で話す毎日。
桃 「 りうらはいつからそんなにやさぐれちゃったの? 」
赤 「 、は? 」
いや失礼すぎだろ。
桃 「 いやなんか 」
桃 「 “かっこいい” だとか “なんでもできる” って言葉にいちいち笑顔振り撒いてるけどさ、 」
桃 「 明らかに顔に “こいつウザイ” って書いてあるんだよ?w 」
桃 「 特に俺に対しては態度悪いし、? 」
赤 「 ぇ…… 」
赤 「 ちょっと まって…… 」
動揺からなのか焦りからなのか、少し息があがる。
赤 「 ふ ーっ゛、はぁ っ… 」
桃 「 ……りうら? 」
正直自分でもなんでこんな風になっているのか分からない。
ただ今まで溜めてきた全ての物が崩れる気がして、視界が揺らぐ。
赤 「 ………ポロポロポロポロ 」
桃 「 ぇ、ちょ、どした?? 」
深呼吸をしようとすればするほど呼吸のリズムが崩れていく。
桃 「 ね、りぅ… ……ぇる? 」
ないこさんの声でさえ遠くなっているのを感じる。
赤 「 ひゅ っ、はっ゛゛ポロポロ 」
水で溢れていた視界も、段々と黒に染まっていく。
あ、やばいかも
なんて思ってる暇もないうちに 体が傾く。
そこからの記憶はなかった。
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物心つかないうちに両親が居なくなった。
だから “愛” という言葉を知らなかった。
”好き” とは何なのか、
俺にとっての “好き” に当てはまるものがなくて。
人を好きになったことなんて無ければ、
愛したこともなかった。
女子は俺へ一方的な “好き” を伝えてくる。
理由は、
”かっこいいから” 。
男子は、先生は、いや
ほとんどの人は
”なんでもできる” と言ってくる。
別になんでも出来るわけでもないのに。
一方的な愛を、
汚い 偽りの 愛 を伝えてくる人はたくさんいるのに。
何故か俺に、
”本当の愛” を教えてくれる人は居なかった。
コメント
3件
こんな過去があったとは…続きが気になる…(っ ॑꒳ ॑c)
ついに赤さんの過去きたー! まさか、赤さんが学校で あんな態度をとって最初のきっかけが両親がなくなってるとは… ちょっと驚き!続き楽しみ!