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ここは…?
「暗いのか、明るいのか」 …よくわからないな。
「寒いのか、暖かいのか」 …冷たい風が吹いているが、暖かさもある。
「辛いのか、辛くないか」 …辛い…のかな…?
当たり一面は,白く、遠近感が掴めない。
特に眩しく眼が開かないわけではなく、暗いと感じるわけでもない。
だが、色彩感覚が無くなったように感じる。
では、ここは暗いのか?
よく考えろ、考えれば、答えは出てくるだろう。
私はここに来たことがあるような気がする。
息ができないほどの苦痛を感じながら,助けを求めようとした。
だが、ここには誰もいない。
もう無理だ…と思った。だが、その時に私の運命が大きく左右される出来事が起きた。
私の目の前に、神々しく、美しい存在であった。
その人はこう言った。
「貴方は善良な行いをし、あの世を離れた。我々神は,貴方にはまだ生きる必要があると考えた。
今,貴方が住んでいた「地球」とは違う次元へ送ります。我々は貴方を信用している。
裏切るようなことがあれば…この先は貴方でも分かるでしょう。では…」
分からない…それは異世界というものなんだろうとなんとなく自分に言い聞かせていた。
自分に言い聞かせる必要なんてないでしょう…?
そう、自分に語りかけている。その間に,私は意識を失っていた。
二度目の人生は,魔導士(人間)とエルフの間に生まれてきた。
この世界のことは曖昧…
だが、一つだけ覚えていることがある。
あれは…きっと6歳の時だろうか…?
保育園の昼寝中…無意識に瞑想していたようで
なぜか…保育園が跡形もなく消え去っていた。
周りの子はギャンギャン泣き,先生は何が起こったか分からず子供の周りをうろちょろしていた。
その中私はというと…
宙を浮きながら,普通に寝ていた。
普通,魔法に目覚めるのは15歳程度かららしい。
早くても10歳付近なんだそう。
そして、そこからの記憶はない…
もう一つ覚えてることは…
「20歳」…成人した時、私は暗殺されたことぐらいだ。
そして三度目の人生。
私は三度目の人生で気づいた。この私に異常が起きていると。
おかしい…私は人間2人の間から生まれてきたはずだ。
だが、私は魔法が使える体。エルフのような白いまつ毛に、長い耳。
前世での特徴…遺伝子が次世にも紡がれるということ。
そして、もう一つ…
「Undertale」…このゲームをご存知だろうか?
キャッチコピーは「*誰も死ななくていいRPG*」
私はそのゲームの主人公。名前は伏せておく。ネタバレになりかねないだろうからな。
イビト山に、私はある感情を持ち,登った。
「どうしてゲームの世界に飛ばされているのだろうか?」
「なぜ何度も生き返るのだろうか?」
そして、ある疑問が浮かび上がった。
主人公には「セーブ&ロード」という、特別な能力を持っている。
死んでも生き返るという,RPGには当たり前の能力だが,この世界では私が初めてだろう。
そして、私は転生・転移を繰り返している。
では、「「セーブ&ロード」の力で転生しなくても良くなるのではないか?」
だが、セーブ&ロードの力は効かなかった。私は… …生まれてくるとき、既に悪霊が取り憑いていたようだ。
それでこの力を封じられ,四度目の人生を迎えた。
…一体、四度目の人生は…?
「頭のおかしい世界が来るのだろうか?」
私は四度目の人生、初めて目を開けた
「スプラ…?」
そこにはスプラトゥーンの世界の「イカ・タコ」が待ち受けていた。
当然だが…私の体もイカ化・タコ化しているだろう。
「流石にもう、転生はしたくない!」
私は、この世界を必死に生きて、転生はしないと心に決めた。