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__いえもん side__
あの後ブロックテントに戻り、リビングで話の続きを再開した。
めめ「それで、全て話す、とはどういうことですか?」
ウパパロン「何があったか、最初から話した方が分かりやすいのでそうなりました」
そう言って、彼は座っていた椅子に深く座り直した後、閉じていた口を再び開いた。
ウパパロン「俺とラテは、元々あの村に住んでいました__」
そこから始まった話はこうだった。
二人は小さい頃から能力のパワーが強く、その溢れるほどのエネルギーを発散させるために、度々森に行っていたそう。木々の中で、人目を忍び、能力を使ってエネルギーを消費させていた。ラテの炎をウパパロンの水で消す、というコンビ技で、他の村人にバレることなくやっていたらしい。
ウパパロン「……俺が悪いんです」
しかし、ある時その炎の一部を、彼は消し忘れてしまった。確認に漏れがあったのだ。
木に燃え移った火は、あっという間に森に広がり、火事となる。その騒動の中で、森に行っていた姿が見られていたこともあり、二人とも能力者だということがバレた。
力仕事を主とする男集に捕まえられ、まともに抵抗できずに、ウパパロンはクシャレ村に売られたそう。話によると、あの村の村長は、クシャレ村の村長に、ウパパロンを『水の使者』だと言って売ったそうだ。それを信じて高値を積んで買ったクシャレ村の村長は、肝心の彼はただの能力者だと知って激昂。腹いせと水源にさせるという合理を兼ねて地下に幽閉させたらしい。
一方、ラテはそのまま村に置かれた。ウパパロンは、彼女の能力のこともあり鉱山で働かされていると考えていたそうだ。
ウパパロン「ラテを見つけた時、考えていたより酷い扱いをして衝撃を受けました。……まさか、あいつらがあそこまでするとは思ってなかったので」
自分を売った連中だが、生まれ育った村の仲間のことをまだどこかで信じていたのかも知れない。彼は苦いような笑いのような、どちらにもとれる顔をした。
めめ「ラテさん……」
そう言ってめめが横に振り返る。その先には、名を呼ばれた彼女が荒っぽく椅子に座っていた。
ただ、その顔は泣いているわけでも笑っているわけでもなかった。
正直に悪く言えば、現状を何も分かっていない様子の、疑問符ばかりの顔だ。
先程から、彼女だけが一人浮いている。さっき話した通り、感情が本当に分からなさそうに、きょろっとしている。
ウパパロン「ごめん、ラテ。俺があそこで火を見逃さなければ……」
ウパパロン「いや、捕まった時でも、俺がもう少し強ければ……」
ウパパロン「……本当に、ごめん」
いえもん「ウパパロンさんのせいじゃないですよ。あの村の連中が悪いです」
ウパパロン「それは違う……!!そもそもで俺が__」
謝る文言だったとしても、その内容はあまりにも自責が多い。
彼らは自身の能力を利用され続けていたのだ。これ以上自分を苦しめないで欲しい。
……じゃないと、押しつぶされてしまうから。
そんな思いで彼を庇ったのだが、むしろ逆効果だったようだ。どんな時でもおかしいと思った点を指摘する彼の性格が、それを許さなかった。
止まらない後悔の念を吐き続けて、彼の精神はボロボロになっていた。今までこんな姿は見たことがなかったが、よっぽど気に病んでいたのだろう。勢い良く述べられていた声が、涙混じりの声へ、衣がはがれていった。
ラテ「ふ〜ん…」
その中を、切り裂いた声があった。
__少しでも彼を励ます言葉をくれないか。
そうじゃないと、あまりにも彼がかわいそうだ。
そう感じ、じっと息を止めて彼女の次の言葉を待つ。
ウパパロン「本当に許されることじゃないのは分かってる。俺が__」
ラテ「……そっか」
思わず、息を呑んだ。
ラテ「……そうなんだ」
魂が入っていないような声。何かが抜け落ちたような表情。それが彼女の不気味ではない不気味さを生み出していた。
はい!!旅行先からこんにちは!!
今回なんか上手く書けてないー
色々まずい
(またね!)