テラーノベル
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__めめ side__
ウパ「ラテおそーい!!ww」
ラテ「はぁ!?んなわけないでしょ!」
私は地面に座って、草原で走り回っている2人をぼうっと眺めていた。
ウパ「そんなことあります〜!」
ラテ「おまッ、いい加減にしろよ……」
ウパ「できるもんならやってみな?」
お互いにうるさく吠え合ってても、走る足は一切止めていないのが二人らしい。
正直うるさいが、怒りよりも安心の感情が先に湧いてしまう。
保護された時、2人はそれぞれ酷い状況だった。
特にラテは、強いストレスのあまり精神病を発症していて、治すのに苦労したものだ。
情緒の豊かさが決定的に欠けていて、初期にはよくレイラーと供に、簡単な童話を読み聞かせていたのを思い出す。
料理を教えようとして、キッチンを爆発させたこともありましたっけ?
……ともかく、あれからもう2年。
最初はおどおどしていたウパも自信を取り戻し、今では毎日元気に叫んでいる。
ラテも、それにうるさいと、毎日同じように怒鳴っている。
正直どっちもうるさいですが、二人が自分らしさを取り戻してくれたのが嬉しいんてすよね。
レイラー「師匠」
後からレイラーが来て、私の隣に座った。
レイラー「頼まれていた情報を集めました」
めめ「ほう。それで、どんなことが分かりましたか?」
レイラー「”呪いの氷河”を渡るためには、雪女の髪が必要らしいですよ。しかも、氷柱の髪」
__”呪いの氷河”。それは河を渡ろうとする者全てを、一切の容赦なしに凍らせてしまうと言われている恐ろしい場所だ。一度はまったら二度と抜けられず、凍死よりもじっくりと確実になぶり殺される死の河。噂には、何かしらの人外が、生きた人間をペットとしてコレクションするために作ったとか。
めめ「雪女の髪ですか……。なかなか物騒なことをしますね……」
雪女とは、その名の通り、雪を操る存在である。その正体は妖怪。”呪いの氷河”を渡るためには、その髪が必要らしい。
レイラー「でも、よりにもよって妖怪を殺すなんて……」
そう、問題なのは、その”氷柱の髪”が必要だということだ。
それを手に入れる方法は、雪女を殺すしかない。
雪女は、死ぬと体内のエネルギーが体の細部に逆流して、体の末端から凍ってしまう。髪にエネルギーが逆流してできるのが、”氷柱の髪”である。
しかも厄介な所が、妖怪は私達が理解できない力を操っていることだ。妖力という、能力とも魔力とも霊力とも違う、空間を凌駕した力を所持していると言われている。
めめ「勝てますかね……」
レイラー「師匠なら大丈夫ですよ!」
レイラー「それに、ちょうど近くに居るみたいですし……」
めめ「え?」
レイラーがビシッと右人差し指を、西にある山に指す。
レイラー「あの山の天辺に、雪が積もってますよね?あそこが雪女の住処です!」
あんな所が……
レイラー「そうなればさっさと行きましょう?」
レイラー「出発の準備で〜す!」
ラテ「これ、いつまで登るの……」
いえもん「どうなんですか、レイラーさん……」
レイラー「もう少しですよ!もう少し!」
息が切れ切れの2人とは対照に、何故かレイラーは元気そうだった。髪を揺らして先へと急いでいる。
ウパ「それもう37回目……」
めめ「そろそろ休憩を取りません?」
レイラー「え?あぁ、分かりました」
その瞬間、隣を歩いていたウパがドスッと地面に座り込む。
ウパ「なんでそんなにレイラーさんは元気なの……」
レイラー「私ですか?実はさっきから、山から元気をもらっているような気がして……」
いえもん「山から元気?」
彼が疑わしそうに首をかしげる。コイツ大丈夫なのか?と、思っていそうな顔だ。
ラテ「それは……その………頭__」
レイラー「ちょちょちょそれ以上は言わないでください!」
レイラー「そんなこと言う元気あるなら、早く進みましょうよ!」
彼女がそう勢いよく言った瞬間__
ガキンッ
氷の釘が、その頬を掠め取る。
レイラー「!!」
シュッガキンッ
立て続けに氷柱が投げられる。その元は森の木の影からのようだ。
その影から現れたのは__
はい、てことでここまでとして、時間がかなり経ちました。2年分ですね。
ちょっと時間やばいので、解説などは次回に回します!すみません!!
またね!
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