TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

バキッ

👾「………ん?なんだ…?」

枝が折れたような音で目が覚めた。

まだ深夜帯。

どうせ動物だろうと思っていた。

寝ぼけながらも、頑張って目を開けようと、重いまぶたを上げた。

👾「う、うわぁ!?」

目を開けるとそこには黒い人影が。

💭「ひゃぁ゙!?」

俺があげた大きな声に相手も驚いていた。

👾「お、お前誰だよ!?」

寝ぼけていたこともあって、まともに言葉が発せられなかった。

⚡️「…なんだ、うるさいな…。」

大声と物音でマナトが目を覚ました。

👾「襲われる!殺される!助けて!あああ!」

もう明らかにパニクっておかしくなっていた。

心臓がバクバクなっている。

もうさすがに死を悟り始めた。

⚡️「もう現れたのか。こいつは巷で噂の盗賊野郎だ。」

👾「へ…?と、盗賊…?」

⚡️「話は後だ。さっさと倒すぞ。」

もう何が起こっているのかわからない。

盗賊?俺たちから物品を盗もうとしてたってこと…?

倒すって言ってるから戦闘ってことだよね…。

とりあえずごまめさんとはにさんを起こさないと。

💭「うわぁぁぁあ殺されるううう!」

⚡️「はるー、早くしろ逃げられるぞ。」

👾「わかってるよ!ごまめさん!はにさん!起きてください!!早く!!」

マナトは先に追いかけて行った。

俺も早く2人を起こして追いかけなければ。

🫘「は、はい。おはようございます…。」

🍯「…ん?どうしたの〜。」

👾「今、盗賊と戦っています。着いてきてください。」

さすがに急すぎたかもしれない。

🫘「あの巷で噂の盗賊が現れたのですか?!」

🍯「あー、あれね。おっけ〜!」

2人とも知っていたみたいだった。

そんなに有名な奴だったのか。

あまり強そうには見えなかったけど…。


マナトが盗賊と戦っていた。

⚡️「追い詰めたぞ!」

行き止まりまで追い詰めていた。

👾🍯🫘「ごめんごめん、おまたせ。」

やっと追いついた。

💭「こうなったら、やるしかない。おりゃぁあ!」

盗賊はダガーナイフで俺たちを切りつけようとしてきた。

🍯「そうはさせないよ!」

はにさんが手に持っていたサブマシンガンで盗賊を撃つ。

さすがのエイム力でみごとに全て命中させていた。

💭「痛い…痛い…。」

人が銃で撃たれているところを初めて見た。

なかなかにショッキングだった。

苦しんでいる姿が余計に見ていてしんどかった。

しかし、相手もすぐに立ち上がり、再度ダガーナイフで切りつけてきた。

はにさんは腕に深い切り傷を負った。

🍯「…隙を与えちゃったか。」

⚡️「じっとしてろ、チユ!」

マナトが回復魔法をかけた。

はにさんの傷は綺麗に治まった。

🍯「わぁ!すごい!ありがと!!」

💭「うりゃああああああ!!」

盗賊がこちらにめがけてナイフを手に持ち突進してきた。

殺すことに必死になっていて、もはや我を見失っているようにも見えた。

🫘「トドメです!おりゃ!」

ごまめさんはハンマーで盗賊の頭を思い切り殴った。

盗賊は意識を失ったようだ。


あまりにもやりすぎたように思えたが、仕方のないことだったのだろう。

みんなかっこよかったなぁ。

💭「……あれ、何してたんだっけ。」

盗賊が目を覚ました。

👾「やっと起きたか。」

💭「き、貴様、何者だ!」

👾「はるーだよ、勇者やってる。」

💭「お前が勇者か、受けて立つぞ。」

まだ戦う気のようだ。

⚡️「なにふざけたことを言ってんだ、お前はさっき俺たちの手でやられたんだよ。」

💭「…だから気を失っていたのか。」

🍯「そうだよ、ところであんた、なんて言うの?」

💭「なんで盗賊の私がお前らに名前なんかを…。」

⚡️「もう1回ボコしてやってもいいんだぞ。」

💭「わ、わかったよ。私の名前はユメ。盗賊として巷で噂になってんでしょ。」

案外すんなりと受け入れていて驚いた。

こいつも流されやすいタイプなのかもしれない。

🍯「なるほど〜、ユメちゃんって言うのね。」

💭「はぁ…?私、男だし。ちゃん付けすんな。」

🍯「あっ、ごめんごめん…(笑)」

男だったのか。

髪が長いからてっきり女性かと思い込んでいた。

🫘「なぜ片腕が無いのです…?」

💭「言えない、言いたくない。」

恐らくこれについてはタブーなのだろう。

触れてはいけない気がした。

👾「そんでどうすんのさ。」

💭「どうするって何がだよ。」

偉そうだなこいつ。

勇者だと知っていてこの態度はなかなか気に食わない。

👾「お前がまだ逃げようとするなら王様に突き出す。」

💭「や、やめて。それだけはやめて。」

どうやら捕まるのは嫌みたいだ。

恐ろしい程の執着心と優れた盗みの能力、キャラクターとしてはなかなかいい人材かもしれない。

仲間になればかなりの戦力になるだろう。

👾「ならば、俺たちと共に旅に出るしか選択肢は無いな。」

💭「わかった、そうするから!命だけは…!」


ユメが仲間に加わった。

かなり無理やり強引に仲間にさせた気もするが…。

盗賊が勇者と共に旅をするなんてことがあっていいのかは分からないが、まぁ本人が良ければなんでも良いのだろう。

物探しが得意らしく、旅の途中に珍しい物を見つけたりしてくれる。

やはり盗賊ならではの固有スキル的なものがあるのかなと薄々疑っている。

また新たな戦力が加わったことでチーム全体が強くなった。


はず。

loading

この作品はいかがでしたか?

1,096

コメント

0

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store