式用の音楽が鳴り始めると共に、
新入生が組ごとに綺麗に1列になって
椅子へと座って行く。全員席に着けば、
入学式の始まりだ。
まずは、新入生代表の挨拶。
どんな奴が代表なんだろうか。
「新入生代表挨拶。1組、一刻灯璃さん。」
灯璃「 は い 。日 差 し は 暖 か く な り、綺麗 な 桜 が 咲 き 誇 り 自 分 を 主 張 す る この 季 節。私 達 新 入 生 一 同 は 、こ の 学 校に 入 学 し 、立 派 な 人 間 と な り ま す。」
(拍手)
無事に入学式も終わり、
職員達は職員室で作業をしてたり、担当の教室へ戻ったりしている。俺は1年3組の扉を潜ると、何やら大声で生徒が揉めているようだ。
「 お 前 さ、ぶ つ ぶ つ 喋 ッ と ら ん で は ッ きり 喋 れ よ!!」
「 や.. や め て く だ さ 、」
『 お 前 。 怖 が ッ て ん だ ろ。 や め な さ い。』
俯いている小さな女の子の胸ぐらを掴み、
大声で怒鳴る彼を俺が低い声でぎろっ、と
睨むと彼は、聞こえるぐらいの舌打ちをし、
自分の席へと戻って行った。
「 ッあ…あ、…の、…ぁ..り、がとう..ございます。」
ずっと俯いて目が合わない女の子。
声もよく耳を済ましていないと聞こえないし、
途切れ途切れで喋っている。この様子だと、
人間恐怖症なのだろうか。まぁ、長年の感だが。
『 じ ゃ あ 、皆、席 に 着 い て く れ 。』
そう俺が一言添えると、
皆は静かに自分の席へと戻って行った。
『 自 己紹 介 か ら し よ う か 。ト ッ プ バ ッ タ ー は ..』
宮乃「せ ん せ ー か ら は ー ?」
俺がどうしようかと考え、
周りを見渡していると、
宮乃とゆう朝の女子学生がそう云う。
その声に皆は賛同し始めた。
『 分 か ッ た 、分 か ッ た 。じ ゃ あ 先 生 か ら 行 く か 。先 生 の 名 前 は 篠 宮 雪 人 。好 き な 食 べ 物 は コ ー ヒ ー ゼ リ ー 。一言 云 う な ら.. 皆 の 悩 み に 少 し で も 寄 り添 え た ら 良 い な と 思 ッ て る 。』
_ そう 。目の前で死んだ
アイツの様な悲しい人間を出さない為に。_
俺の自己紹介が終わると、
一部の人間を除いて皆拍手を送ってくれた。
このクラスの人間を皆、救ってみせる。
何時かこの世を絶つ時、
良い教師人生だったと笑えるように。