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”俺達は唯一無二の相棒”
お前がそう思ってるって分かってた。
だって俺も、ずっとそう思ってたから。
気がついたら俺の隣にお前がいて、お前の隣に俺がいる。むしろそうじゃないと安心しないような。
そんないつも通りが
『だから言ったでしょー?危ないから離れないでって』
{っで、でも、奏斗くんに迷惑かけちゃうし・・・}
狂っていたことに気がついたのは
『いいんだって、迷惑じゃないからさ』
{ぅ、じゃあお言葉に甘えて・・・?}
俺にはもう
『・・・っふは、顔赤、かわいーね』
{へ、?}
どうすることもできなくなってしまった後だった
今思えば、いつも通りじゃないところなんてたくさんあったんだ。
例えば、今までだったら誘わなくても流れで一緒に帰っていたというのに、帰ろうと誘いに行っても用事があるからと言って断られたり。
今まで毎日一緒に帰ってたのにな、そりゃ気づけよって話か、
あとは、俺の前でスマホ見ていることが増えた、とか。
別に見るだけならそりゃ今までもあったけどさ、それでも俺との会話に集中してたというかなんというか。ちゃんと俺の目を見て聞いてくれてたんよな。
っとまぁ、とにかく、今はそれがない。いやしかも誰だよあの子、俺知らんよ。なんで俺になんも言わずにその子と帰ってんの?今までは俺達二人で帰ってたよな?なんで、?
俺なんかしたんかなぁ、
奏斗に冷たくされるようなこと。
嫌われるようなこと。
言ってくんないと分かんねぇよ、
なぁ、奏斗、
お前の一番は
もう俺じゃないの?