テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
354
KANAME@相棒の名前募集中
6,092
夜の路地は音がよく通る。
もちろん自分の足音が響いている事など承知している。
なのになぜ音を立てて歩くか?
それは身の安全に為でもあるし…気持ち現れでもある。
だって一人コツコツと音を立てて夜空の下を歩いている。
かっこいいだろう?
とても愉快だ。
まあ夜空と言っても分厚い雲のかかった薄暗い空だがな。
突然だが僕はフランスだ
一応熟練の殺し屋。
家業なものだから渋々やっているが、本当大変だ。
周りには気を配らないとだし、臭いが強烈だったり。
何より愛しいイギリスとの時間がつぶれるのだ。
せっかく同居してずっと一緒だと思っていたのに。
まあ殺し屋も期間限定さ。
いくつか任務をして自分にしか出来ない任務が終わったら好きにしていい。
そんな条件で父に誘われて承諾したが、今思うとだいぶ曖昧だ。
本当にふざけてる。
自語りが長くなったが今、僕は家への帰宅途中だ。
今日はゆっくり帰れる。
どうやらイギリスも予定があるそうで外に行くそうだ。
ついていきたいし、不安に思うが信頼はしてる。
他の人となんてないだろう。
だってあんなに掴みどころがないんだもん。
…大丈夫だよな。
空は相変わらず曇っている。
また独占欲が出て来ている。
くだらないな。
さ、ここの路地を通ったらもう家だ。
疲れたな〜。
…話し声?
いや、なんだ?
「はぁ、ようやく終わりました。」
「速く帰らなきゃいけないと言うのに。」
「全く父様も悪趣味ですね。…殺し屋なんて。」
たった三文だったが確信した。
イギリスの声だ。
そう確信すると同時に混乱、安心、不安で頭の中が埋め尽くされた。
イギリスが殺し屋?
あのツンデレで優しくて可愛くて上げ出したら止まらないほどの良いところがある最高な愛しいイギリスが殺し屋。
内心びっくりしたがあまり嫌ではなかった。
理解して心が落ち着きいつも通りの状態に戻る頃にはイギリスはこの場にはおらず、家に帰っていた。
我が家に帰ろう。
「ただいま〜」
いつも通りの挨拶をしたあとソファに座っていたイギリスにバックハグをする。
「おかえりなさい。私の方が早かったですねって離れてください。暑いです。」
わずかに顔を赤らめながら返事をしてくれる。
きっと顔赤いって言っても暑いからって言うんだろうな〜。
可愛い。
いつも通りだな〜。
聞いた事、言った方がいいのかな。
…まあいっか?
そうしたらずっと一緒だもんな。
…隠そ。
「どうしたんですか?考え事して。」
低いのにどこか甘いそんな声は耳を溶かしてしまいそうだ。
ずっとこのままだったらな。
コメント
1件
おお、蓮華さん、第2話読み終えたわ。二人とも♡♡♡屋で、しかもお互い隠してるって知った時のフランスの「内心びっくりしたがあまり嫌ではなかった」って心境、めっちゃ刺さった。知っちゃったけど、あえて隠し通す選択もアリだよな…「ずっと一緒だもんな」が切なくて温かい。続きが気になる👀