テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
もし、鳳条グループの跡取りなどという肩書きが無ければ或いは……
もっと早くこの想いを伝えられたかも知れない。
――それは言い訳か。
とにかく、俺は高校時代から何も変わらない、ずっと弱虫のままだ。こんな自分が本当に嫌になる、心底情けない。
「龍聖君。今日はね、卵がトロトロのオムライスに挑戦するからね。食べてまたお仕事頑張ってね」
着替えを済ませた琴音が笑顔で言った。
「ああ、ありがとう」
琴音のおかげで俺は毎日頑張れてる。
この人と、朝起きてから夜眠るまで、ずっとずっと一緒にいたい。
だから必ず……
この気持ちを伝える、すぐ近い未来に。
たとえ想いが届かなかったとしても、それでも言葉にして伝えたい。俺は、どんな困難な状況でも、この命を張って琴音を守れる男になる。
お前のこと、世界一、幸せにしてやるから――