「えっと……二人の出会いについて聞きたくて……」
兎「なんだそんなことか。もっと別のことが気になってるかと思った」
「いえ、別に興味が無いという訳じゃないですけど……」
兎「そっか、じゃあ教えてあげるよ。あれは確か私が高校生の頃だったと思う」
白「懐かしいわね。まだ学生だった頃かしら」
兎「そうそう、高校二年生の春休み前くらいだった気がする」
白「ええ、ちょうど桜の花が満開の時期だったわ」
兎「その時の私はすごく荒れていたんだよね。友達にも彼氏にも裏切られてさ。毎日のように喧嘩に明け暮れてたんよ」
白「ああ、その話は聞いたことがあるわ。当時結構話題になっていたもの」
兎「でね、ある日とうとう我慢の限界が来たんだよ。今まで溜まっていたストレスが爆発しちゃってね。そしたら彼氏くんたらさ『別れてくれ』とか言い出すわけ。意味分かんなくないですか?こっちが振られる立場なのにどうして私がフラれないといけないんだろう?おかしいよね?絶対に間違ってるよね?」
(兎川さん凄いなあ……)
白「わかるぅ~その気持ちよく分かるぅ~。私も同じ経験あるもん」
宇「へぇ、そんなことあったんですね」
白「そうなの。だから兎川さんの気持ちすごく良く分かります。辛いよね悲しいよね」
兎「巴さん……!!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!