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「いやぁ凄かったっすね~。あんな奴相手にあそこまでやり合うなんてね。」
「そうだな。……助けなくて良かったのか??途中危うかったが。」
二人の天使は先程の出来事を見ていた。
「なんでか分からないんすけど、あの子ならなんとかしてくれると思ったんすよ。」
「……そうか、剣…とか言われてたか、あいつは一歩間違えたら死んでたかもしれないのによくやったもんだ……。」
「そっすね。今後も期待出来そうっす。」
「月華、あっさり捕まっちゃうとこ面白かったよ~♡」
「……。」
そこについてはもう触れないでくれとでも言いたげに月華は顔をしかめる。それに対してロフは月華を煽る。月華は無視することを決めたようで反応をしない。ロフは察したのかつまらなそうな様子を見せた後、ゆっくりと口を開いた。
「月華がとどめをさしたあの人外、人型じゃないから消滅したんだよね。知ってるかは分からないけどさ。人型じゃないのは基本的に弱い個体だからすぐ消滅しちゃうんだよ。でもね…。」
先程まで月華の横を歩いていたロフは月華の前に回り込んだ。
「俺らみたいな人型の人外は、いくら攻撃しても死なないの。」
「………。そうか。」
それを聞いても、という感じだがロフはニヤニヤしている。
「俺達は簡単に壊れないってこと♡♡人間と違ってね!!」
「……何が言いたい。」
「好きなように使いなよってこと♡」
またも返答に困るようなことを言われる。
「……分かった。」
とりあえず返事をしてそれぞれ解散した。
一方その頃ロワは剣の元へ来ており、ロフが月華にしていた話と同じ話をしていた。
「……だとしても、俺はロフ君やロワ君を物みたいに扱いたくないです。使う、とかそういう言い方、なんか嫌です。」
「………優しいな。」
ロワは僅かに微笑んだ後、その場を後にした。
剣と月華が部屋に戻ると、開いていた窓から話し声が聞こえてきた。
「さっきの二人が入ってったのこのお屋敷っすかね??」
「だろうな。……だが良かったのか??怪しまれるぞ??」
窓の下を見ると、話していたのは二人の天使だった。