それではどうぞ
🇨🇳…チッ
誰もいない部屋に寂しく1人の男の舌打ちが響く。
🇨🇳…何で日本は美国といつもいるあるか…。
日本と私は長い付き合いだ。
日本がまだ幼かった頃からずっと関わっていたはずだ。
…なのに何故、日本は美国と共にいるあるか?
まあ確かに喧嘩なんてざらだ。
日本と私はイマイチ関係は良くない方でもある。
だが、心の底ではそれが寂しい。
昔みたいに私を見かけたら走り寄って来て欲しい。
構ってとせがんで欲しい。
日本が分かってないだけで、私は胸が苦しいぐらいなのだ。
🇨🇳…はぁぁ…
そう思うと大きな溜息が出た。
昔のようにもっと兄弟としていたいあるね…。
🇯🇵あっ中国さんどうしたんですか?こんな所で。
🇨🇳おー日本じゃないあるか。別に何もないあるよ。
突っ立っていると、日本が背後から声を掛けて来た。
私はふっと笑い掛ける。
🇯🇵?なら良いのですが…。
日本はそんな私を見て首を傾げたが、直ぐにはっとした顔で、私に顔を近付けた。
🇨🇳なっ…何あるか?
急な接近に、情け無い声が出た。
🇯🇵いえ、実は今日、中国さんにこれを渡そうと思って…。
そう言い日本は手に持っていた紙袋を私に手渡した。
🇨🇳…あ。
私はその袋の中を覗き込んだ。
中には、私が昔、大事にしていたが壊してしまった人形と同じ人形がチョコンと入っていた。
🇯🇵えっと…中国さんがこの人形を惜しそうにしていたので…それに偶々見かけて…もし良かったらと…。
日本はモゴモゴと早口でそう言った。
🇨🇳…。
…日本は私の事を思って買ってくれたのだ。
そう思うと、ギュッと胸が熱くなった。
撫で撫で
🇯🇵あっあの中国さん?どうしました…?
私は日本の頭を撫でた。
🇨🇳んー?何もないあるよ。
…私が日本の頭を撫でるのはいつぶりだろうか?思い出せない程、撫でるのが久々なのだ。
私は今、とても幸せな気持ちで溢れている。
なぁ日本、私は今お前と一緒にいれなくとも、いつかまた、一緒に側でいれる事を願ってるある。
まあお前はどう思ってるかは知らないが
…少なくとも兄ちゃんはね。
『終』