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ゆゆが5年生の時の話。
ママが帰ってくるなり
「となりのクラスの、のあちゃん、休んでるんでしょ?」
と尋ねてきた。
「うん、なんか聞いたー」
「学校でトラブルみたいなんだけど何も聞いてない?」
「聞いてないよ」
「じゃあゆゆには教えておくけど、担任の色山先生とトラブルになったって。しかもエロいやつ、のあちゃんのためにも広めないでね」
「まじで!?」
色山先生は40代の独身の先生で、カッコ良くもないけど不恰好でもない、至って普通の先生だ。しかし生徒の間では近頃話題によく上がっていた。スカートの子にやたら近寄りたがるとか、気がつくと背後に立っていたりとか、あと触りたがるとか。
「ママ詳しく知ってるんでしょ?」
ママはママ友同士のネットワークだけではなく、警察だったりその逆の存在だったり、人間関係が豊富なので情報を耳にするのが早い。
「放課後1人で呼ばれて、教室に行ったら脱がされて触られたって」
「マジで。」
「最初は副担もいるからって事だったけど1人だったみたい。ねちねち言われて、下着とられて胸触られたって。」
「やば。」
ゆゆはいらっとしつつも考えた。このままだと次に他の誰かがターゲットになるかもしれない、なんとか止める方法はないかな、と。にしてもそんな先生のいる学校では安心もできないよなぁ、と考えているとママが、
「あたしが小学生は無理あるから、これ、ゆゆ使っていいわよ、女の敵は滅せ」
ママはニコリと笑い、そしてゆゆはニヤリとするのであった。