テラーノベル
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カラオケでの屈辱的な夜が明け、次の日の学校。俺の身体には、一軍の奴らに付けられた見えない傷と、服の下に隠された屈辱の痕跡が深く残っていた。
教室の空気は冷え切っている。
昨日、俺が放課後に言い放った最低なセリフのせいで、シクフォニのメンバーは俺を完全に「裏切り者」として認識していた。
朝、廊下ですれ違ったLANもこさめも、俺を視界に入れることすら汚らわしいと言わんばかりに、冷たい目で通り過ぎていった。
胸が引き裂かれそうに痛い。でも、これでいいんだと自分に言い聞かせる。
昼休み、俺はいつも通り一軍の奴らの席に呼び出されていた。
蓮、拓海、大和、陸、翔太の5人に囲まれ、移動する。
その時、廊下の向こうからなつが歩いてくるのが見えた。
いつもなら「なつ!」って声をかけて、他愛のない話で笑い合っていたのに、今のなつの瞳には、俺に対する深い軽蔑と怒りの色が宿っている。俺は咄嗟に視線を下に落とした。
すれ違う、その瞬間。
俺の肩を抱いていた蓮が、わざとらしく俺の耳元に顔を寄せ、なつにも聞こえるような低い声で囁いた。
「おい、いるま。今日の下校中も、昨日みたいに5人全員の名前、可愛く呼んでくれたら……今日の夜は少し優しくしてやるよ」
「……ッ!」
昨日、カラオケの薄暗い個室で5人に名前を呼ばされ、抵抗もできずに屈辱的なご褒美を浴びせられた記憶がフラッシュバックする。
怒りと、嫌悪感と、抑えきれないプライドが爆発しそうになり、俺は本能的に、隣にいる蓮をものすごい鋭さでギロッと睨みつけた。
――あいつらをいじめない代わりに、俺の言うことを聞け。
そう言われているのに、一瞬だけ、我慢できずに剥き出しの敵意を見せてしまった。
すぐに「あ、マズイ……」と思って表情を隠したけれど、その一瞬の出来事を、すれ違いざまのなつは見逃さなかった。
(……あ? 今の、何だ……?)
なつは足を止め、一軍の奴らについて歩いていく俺の後ろ姿をじっと見つめた。
昨日、自分たちをゴミを見るような目で突っぱね、一軍の仲間入りをしたはずのいるま。
それなのに、さっき蓮に耳元で何かを囁かれた瞬間、いるまが見せたあの目は、仲間に対するものではなかった。
まるで、大切なものを人質に取られ、無理やり従わされている被害者が、犯人に向けるような――圧倒的な憎悪と怯えが混ざった瞳。
「いるまの奴、本当に俺たちのこと嫌いになって一軍に行ったのか……?」
なつの心の中に、小さな、だけど消えない疑問の種がぽつりと芽生えていた。
あ
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コメント
1件
うわあ、この第6話、すごく重くて苦しい展開ですね……。なつがいるまの一瞬の「目」に気づいたシーン、本当にハッとしました。あのギロッと睨んだ瞬間の、怒りと怯えが混ざった目が「屈辱的なご褒美」の記憶とリンクして、読んでるこっちも息が詰まりそうでした。なつの中に芽生えた小さな疑問の種が、これからどう育っていくのか…とても気になります。続きが待ち遠しいです!