テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
いじめ描写 暴力 病み要素(?) が これから出てきます
軍パロ
捏造 だらけ
地雷 彡 は 回れ右 !
下手 & 口調迷子 & 伽羅崩壊有るかも を 許せる方は どうぞ
次の日の朝。
まだ日が昇ったばかりの時間。
部屋の扉が、軽くノックされた。
shp「……?」
こんな時間に誰だろうと思い、扉を開ける。
そこに立っていたのは――
sha「よっ!ショッピくん」
ut「おはよ」
珍しく、二人ともちゃんと制服を着て、眠そうでもない。
shp「……え」
sha「迎えに来た」
ut「一緒に食堂行こか」
一瞬、言葉を失う。
いつもなら遅刻常習犯の二人が、朝早くから部屋の前にいるなんて。
shp「……自分は、一人でも……」
sha「俺はショッピくんと食べたいなぁ〜」
ut「今日は俺らと食おうぜ?」
有無を言わせない空気。
けれどそれは、優しい強引さだった。
三人で廊下を歩く。
すれ違う兵士たちの視線が集まる。
ひそひそと声が聞こえる。
一般兵A「……なんであの御二方が彼奴と…?」
一般兵B「守られてるつもりかよ……」
幹部の一人が、わざとらしく笑う。
ci「過保護やなぁ」
その瞬間。
シャオさんがぴたりと足を止めた。
ゆっくり振り返る。
sha「……なんか言うたか?」
笑っていたチーノと一般兵の顔が強張る。
鬱も視線だけを向ける。
柔らかい表情のまま、目だけが笑っていない。
ut「気になるなら、直接言えばええやん」
空気が重くなる。
誰も続けない。
sha「ほら、行くで」
わいの背中を軽く押す。
食堂に入ると、さらに視線が増える。
けれど二人は気にしない。
真ん中の席に自分を座らせる。
右にシャオさん、左に大先生。
挟むように。
sha「これで完璧やな」
ut「守備位置完了や」
冗談めかした声。
だが本気だった。
周囲からまた小声が上がる。
「甘やかしすぎやろ」
「彼奴、新人の癖に」
「シャオロン様と鬱様に媚び売ったんか?」
シャオさんは箸を置いた。
sha「ちょっと席外すわ」
ut「は〜い」
軽い口調のまま立ち上がる。
そのまま、さっき噂していた数人の席へ向かう。
遠くで低い声がする。
sha「なぁ、分かっとるよな?これ以上やるんやったら、俺らが相手するで?」
それ以上は聞こえない。
そして、シャオさんは戻ってきた。
sha「はい、問題解決」
ut「飯食お」
何事もなかったように座る。
箸を持つ手を見つめる。
震えていない。
さっきまで感じていた周囲の圧が、少しだけ薄れている。
守られている。
その事実が、胸の奥をじんわりと温める。
shp「……ありがとうございます」
ut「なんや改まって」
sha「礼なら、ゾムが起きてからでええよ!ほら、気にせず飯食お?」
その言葉に、胸がきゅっと締まる。
けれど、今はまだ温かい。
この時間が続けばいいのにと、ほんの少しだけ思った。
――でも。
この二人がいない時間が、ある。
その事実を、ショッピはまだ深く考えないようにしていた。
朝食を終え、三人で監視室へ向かおうとしたその時だった。
廊下の向こうから兵士が駆けてくる。
一般兵「鬱様!シャオロン様!至急、本部より任務要請です!」
sha「……は?」
ut「今?」
書類を受け取った鬱が眉をひそめる。
ut「同時かよ……」
sha「タイミング悪すぎやろ」
苛立ちを隠さず舌打ちする。
sha「なんでこういう時に限って被んねん……どっちかだけならまだしも」
ut「ショッピを一人にしたくないんやけどな……」
その言葉に、ショッピは顔を上げる。
shp「任務、安心して行って来てください」
二人が同時に見る。
shp「……わいは大丈夫なんで」
sha「いやいやいや」
ut「何が大丈夫やねん」
shp「……ほんまに大丈夫です。今日は書類整理だけですし」
嘘ではない。
でも、本音でもない。
sha「……」
utは少し考え込み、ため息をつく。
ut「すぐ戻る。すぐ片付けるから」
sha「なんかあったら即連絡してな?」
ut「なんもなくても、話したくなったらかけてええから」
真剣な目。
shp「……はい」
sha「絶対やで?」
shp「はい」
二人は何度も振り返りながら、廊下の角を曲がって消えた。
足音が遠ざかる。
静かになる。
ほんの数分前まであった温度が、すっと引いていく。
ショッピは小さく息を吐いた。
shp「……大丈夫や」
誰に言うでもなく、呟く。
廊下を歩く。
視線がある。
でも、今朝ほど露骨ではない。
静かすぎる。
shp「……?」
その瞬間。
一般兵「ショッピ様」
背後から声がかかる。
振り返ると、数人の兵士。
さっき食堂にいた顔も混ざっている。
一般兵「少し、お時間よろしいですか?」
断る間もなく、両腕を掴まれた。
shp「……っ」
一般兵「話があるだけですよ」
足が床を擦る。
廊下の角を曲がり、さらに奥へ。
人気のない区域。
使われていない倉庫。
扉が開く。
押し込まれる。
暗い。
次の瞬間、腹部に衝撃が走る。
息が詰まる。
声が出ない。
tn「ゾムがああなったのに」
「守られて調子乗るなよ」
待っていたのは、書記長であるトントンさんだった。
横から衝撃。
視界が揺れる。
床に膝が落ちる。
蹴られる。
鈍い音。
激しい痛み。
幹部で総統の護衛をしているのだから当たり前だがとても力が強い。
でも。
shp(……これで)
shp(ゾムさんが起きてくれるなら)
意味のない思考が、ふと浮かぶ。
kn「なんとか言えよ」
言葉が出ない。
出そうとも思わない。
何発目かは分からない。
誰がやったのかも分からなくなってくる。
やがて誰かが言う。
?「……もうええわ」
?「ここ入れとけ」
腕を引かれる。
さらに奥。
小さな部屋。
窓はない。
冷たい床。
押し込まれ、扉が閉まる。
鍵が閉まる音。
きっと中から開けられない。
暗闇。
とても静かで自分の呼吸だけが響く。
shp「……」
痛い。
でも、それよりも、さっきまでの温かい朝が、遠い。
胸の奥が、少しずつ冷えていく。
冷たい床に身体を横たえたまま、ショッピは目を閉じる。
ここに閉じ込められてから、どれくらい経ったのだろう。
時間の感覚が曖昧になる。
痛みはある。
けれど、それもだんだん遠くなる。
暗闇は、不思議と落ち着いた。
誰もいない。
誰にも責められない。
誰にも見られない。
shp(……あの時に戻れたら)
ゾムさんに庇われる前。
ほんの一瞬の出来事。
shp(……わいに、何が出来たんやろ)
考えても、答えは出ない。
shp(……何も出来ん)
昔も。
今も。
結局、守られてばかり。
自分では何も変えられない。
守る価値があるなんて、言われても。
自分では分からない。
shp(……もうええか)
意識が、ふっと沈む。
暗闇に溶けるように。
ーその頃ー
sha「終わった!」
ut「最速記録ちゃうか?」
二人は急ぎ足で廊下を歩く。
sha「ショッピくん、待ってるやろな」
ut「多分な」
軽口を叩きながら、ショッピの部屋の前へ向かう。
ノック。
返事がない。
sha「……おーい?」
扉を開ける。
誰も居ない。
ut「……監視室か?」
二人は顔を見合わせる。
sha「書類出しに行ったんちゃう?」
ut「かもな」
だが。
嫌な予感が、じわりと広がる。
監視室。
いない。
書記長室。
いない。
食堂。
いない。
sha「……おかしい」
utの額に冷や汗が滲む。
ut「朝まで普通やったのに……」
二人は手当たり次第に兵士へ声をかける。
sha「ショッピくん見てへんか?」
一般兵「いえ、存じ上げません」
ut「ほんまに?」
目を逸らす者。
妙に笑う者。
曖昧に誤魔化す者。
sha「……」
夕食時。
幹部たちにも聞く。
sha「ショッピくん知らんか?」
ci「さぁ?」
kn「知らんなぁ」
誰も何も答えない。
sha「……」
ut「……」
二人は食堂を出る。
sha「なんで任務行ったんや俺……」
拳を強く握る。
sha「このままやと、ショッピくんが危ないかもしれんのに……」
ut「……一人にさせるんやなかった」
空気が重く沈む。
その時。
シャオロンの携帯が震える。
着信ではない。
メッセージ。
sha「……ロボロ?」
画面を開く。
短い文面。
“使ってない倉庫の部屋”
“鍵は監視室”
それだけ。
sha「……」
ut「どうした」
shaは画面を見せる。
一瞬で、空気が変わる。
ut「行くぞ」
sha「もちろん」
二人は走る。
監視室へ。
引き出しを開ける。
鍵束を掴む。
ut「頼む、間に合ってくれ」
そのまま、使われていない倉庫へ全力で駆け出した。
倉庫の前に辿り着いた瞬間、二人は息も整えず扉を開けた。
錆びた蝶番が軋む音が、やけに大きく響く。
sha「……ショッピくん!!」
返事はない。
奥へ進む。
使われていない棚、積まれた木箱、薄く積もった埃。
さらに奥。
小さな扉がいくつか並んでいる。
ut「……ここや」
一番奥の扉。
鍵を差し込む。
手が、わずかに震えていた。
カチリ、と重い音。
扉を押し開ける。
暗い。
冷たい空気。
その奥に――
sha「……っ」
床に、横たわる影。
sha「ショッピくん!!」
駆け寄る。
動かない。
鬱が膝をつき、そっと身体を起こす。
軽い。
あまりにも軽い。
ut「ショッピ……!」
ショッピの体を優しく揺する。
ut「おい!起きろ!!」
返事がない。
顔色が悪い。
呼吸は――ある。
けれど浅い。
sha「……頼むから……」
声が震える。
sha「迎えに来たで……ショッピくん」
指先が、ショッピの頬に触れる。
冷たい。
ut「……遅くなってごめんなぁ、ショッピ」
「守るって言うたのに……」
もう一度、優しく揺する。
ut「ショッピ!!」
その瞬間。
shp「……ん……」
かすかな声。
瞼が、ゆっくりと震える。
ut「……!!」
sha「……ショッピくん?」
ゆっくりと目が開く。
焦点が合うまで、少し時間がかかる。
shp「……しゃ、お……さん……?」
掠れた声。
sha「……おる、おるで……!」
一気に力が抜ける。
膝から崩れ落ちそうになるのを、必死に堪える。
sha「……良かった……」
ぽつ、と涙が落ちる。
sha「ほんまに……良かったぁ……」
utは大きく息を吐き、額をショッピの肩に軽く押し当てる。
ut「……あほ」
震えていた。
ut「心配かけんなや……」
shpは状況を理解しきれていない顔で、二人を見上げる。
けれど。
その腕が、自分をしっかり支えていること。
その声が、怒りよりも安堵で満ちていること。
それだけは、分かった。
shp「……すみ、ません……」
sha「謝らんとって」
即答だった。
sha「謝るのは俺らや」
ut「一人にしてごめんな」
ショッピは、少しだけ目を伏せる。
shp「いえ……迎え、来てくれて嬉しかったです。ありがとう、御座います」
sha「当たり前やろ?」
迷いのない声。
その言葉に、胸の奥が、またじんわりと温まる。
さっきまで冷えていた場所に、火が灯るように。
ut「立てるか?」
ショッピは小さく首を振る。
sha「よし」
迷わず背を向ける。
sha「ショッピくん、乗って!」
shp「……」
utがそっと支えながら、シャオロンの背に、ショッピは体重を預ける。
sha「軽すぎやろ……ちゃんと食わせなあかんな」
冗談めかした声。
でも、その腕は優しくて、強い。
三人で、倉庫を出る。
夜の空気が頬を撫でる。
さっきまでの暗闇とは違う。
外は冷たいけれど、隣には温度がある。
sha「部屋戻ろ」
ut「今日は俺らが見張る」
shp「……え」
sha「一人にさせたくない」
その言葉に。
ショッピは、そっと目を閉じた。
背中越しに感じる体温。
隣を歩く足音。
もう、冷たくない。
強がらなくてもいい気がした。
ほんの少しだけ。
ほんの少しだけ――
安心しても、いいのかもしれない。
ーショッピの部屋ー
鬱が手早く傷の具合を確認し、必要最低限の処置だけを済ませる。
大きな怪我ではない。
けれど、受けた仕打ちの重さは、それだけじゃない。
ut「今日は俺がここ居るから」
ショッピはぼんやりと目を開ける。
shp「……任務……とか来たら……」
ut「放置」
即答だった。
ut「今はお前の方が優先やから」
毛布を掛け直し、隣に腰を下ろす。
しばらくして、ショッピの呼吸がゆっくりと整っていく。
眠ったのを確認してから、鬱は天井を見上げ、小さく呟く。
ut「……絶対許さん」
低く、静かな声だった。
その頃。
会議室。
sha「全員、座れ」
いつもの軽い声ではない。
低く、鋭い。
幹部たちがざわめきながら席に着く。
sha「ショッピくんがどこに居たか、知っとるよな?」
沈黙。
sha「使ってない倉庫や」
空気が張り詰める。
sha「なんであんなとこに居るん?」
誰も答えない。
sha「なんで怪我しとるん?」
机に手を叩きつける。
重い音が響く。
sha「なんでやって聞いとるんや!!」
数人が目を逸らす。
sha「この中に、知ってて黙っとった奴おるやろ?」
静寂。
呼吸音だけが聞こえる。
幹部の一人が口を開く。
tn「……こっちだってな」
sha「……は?」
tn「味方最大の戦力失ってんねん」
ゾムのことだ。
空気が冷える。
tn「おまけに最近、お前らも仕事に集中しとらんやろ」
「一般兵もギスギスしとる」
「ええ加減にしてくれや」
sha「……それが……」
声が低くなる。
sha「それがショッピくんのせいや言うんか?」
誰も否定しない。
それが、答えだった。
sha「たしかにゾムはショッピくん庇って怪我した」
拳を強く握る。
sha「でもな」
声が震える。
怒りで。
sha「ゾムが、意味のない奴庇うと思うか?」
静まり返る。
sha「ゾムやぞ?」
sha「自分の命張る価値がない人間のために、あいつが飛び出すわけないやろ」
言葉が、重く落ちる。
sha「なのに……なんでや」
sha「なんでゾムが守ったショッピくんを傷つけるん?」
机に拳を叩きつける。
sha「ゾムがそれ喜ぶと思っとるんか!!」
誰も何も言えない。
sha「戦力が減った?雰囲気が悪い?」
sha「それを人にぶつけて何になるんや」
sha「恥ずかしくないんか」
会議室の空気が凍りつく。
sha「……ええ加減にせぇや」
低い声。
怒鳴らない。
だからこそ、重い。
sha「次、同じことあったら」
ゆっくりと、全員を見渡す。
sha「俺が許さん」
はっきりとした宣言だった。
あの日から、呼び出しは変わった。
mb「来なかったら、次は鬱先生かシャオロンを標的にする」
軽い口調だった。
けれど意味は十分すぎるほど重い。
ショッピは、何も言わなかった。
ただ、次からは自分の足で向かうようになった。
誰にも見つからない時間を選んで。
足音を立てないようにして。
自分が行けばいい。
自分が行けば、あの二人には手を出さない。
それでいい。
それで、いいはずだ。
暗い部屋。
閉まる扉の音。
投げられる言葉。
笑い声。
痛みはある。
でも、どこか遠い。
ああ、殴られたな。
ああ、蹴られたな。
そんな風に、頭の中で処理されるだけだった。
shp「大丈夫です」
部屋を出る頃には、いつも通りを演じる。
ある日、気づいた。
何の感情も湧かない。
怖さも、悔しさも。
ただ、ぼんやりしている。
……ゾムさんが起きてくれるなら。
このままでもいい。
この状態のまま、時間が止まってくれたら。
起きてくれるなら。
シャオロンと鬱先生は、ショッピの異変に何となく気づき始めていた。
最後にショッピの笑った顔を見たのはいつだろうか。
思い出そうとしても、中々思い出せない。
ショッピから話してくれるのを待ったが、流石にシャオちゃんは我慢の限界だったらしい。
sha「なぁ、ショッピくん」
「なんか、あるよな?」
ショッピは否定しようとした。
だが、
声が、出なかった。
喉が、動かない。
息だけが抜ける。
口をぱくぱくさせるだけで、音にならない。
ショッピも声が出ないことに気づき、喉を手でおさえる。
シャオちゃんの顔色が変わる。
ut「早く医務室行くぞ」
俺は、ショッピと、青ざめているシャオちゃんを連れて医務室へ向かった。
ー医務室ー
診断は、ぺ神の静かな声だった。
sn「ストレス性の失声だね」
空気が、凍った。
二人は、何も言わなかった。
でも確信していた。
まだ、手を出されている。
自分たちの見えないところで。
それからは筆談になった。
紙に書く。
「大丈夫です」
インクが滲む。
「問題ありません」
手が震える。
廊下で、聞こえる。
一般兵A「めんどくさ」
一般兵B「此奴、ほんと邪魔」
耳に入る。
でも、心に落ちない。
何も、わからない。
悲しいのか。
苦しいのか。
悔しいのか。
ぐるぐるしているのに、色がない。
ある時、立ち上がろうとして、視界が、白くなった。
床の感触も、遠い。
誰かの声がする。
名前を呼ばれている気がする。
ああ。
もういい。
少しだけ、休みたい。
起きなくていいなら。
このままで。
何も感じないままで。
――医務室の白い天井が、ぼんやり揺れていた。
それから、ショッピは目を開けなかった。