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テストが終わり、待ちに待ったクリスマス会がやってきた!学校全体が冬休みに向けて盛り上がる中、クラスでも特別なイベントが開催されることになった。それも、今年が中学に入って初めてのクリスマス会!みんなで準備を進めていると、ワクワクとした気持ちがどんどん高まっていく。
教室には大きなクリスマスツリーが飾られ、壁には手作りの雪だるまや星の飾りがたくさん!お菓子が並ぶテーブル、そして大きなケーキが中央に置かれて、まるで夢のような空間だった。
「うわー、すごい!こんなにキラキラしてるなんて!」優香が目を輝かせながら言うと、莉子も「これ、ほんとにクラスの中!?すごい豪華!」と驚いている。
「うん、初めてのクリスマス会、すっごく楽しみだね!」琥珀も心の中でワクワクしていた。
みんなが準備を終えて集まると、さっそくゲームや食事が始まる。ゲームと言っても、みんなが初めてだから、少しぎこちないところもあったけれど、それがまた楽しくて、笑い声が教室中に響き渡る。
「うーん、絶対に勝つからね!」優香が意気込んで言うと、莉子も「私の運命のカード、絶対にビンゴするから!」と笑って答える。
琥珀も楽しそうに参加していると、ふと蒼真が静かに座っているのが目に入る。いつも通りあまり目立たないけれど、今日は少しだけ周りの雰囲気に馴染んでいるように見える。
「蒼真、ビンゴやろうよ!」琥珀が声をかけると、蒼真は少しだけ目を上げて、あまり言葉を交わさずに「うん。」と答える。その短い言葉が、なぜか琥珀の胸をドキドキさせた。
ゲームが進んでいくうちに、みんながどんどんノリノリになって、すっかり楽しさ満開!「サンタの帽子取りゲーム」では、クラスのみんなが必死に帽子を奪い合って、笑い転げる。莉子と優香も真剣に戦っているが、どこかまだ初々しさが残っていて、微笑ましかった。
琥珀もついつい笑顔になって、そんな中で蒼真が時折、周りの様子をじっと見守っているのを感じた。いつも静かな彼が、少しだけクラスの中で溶け込んでいるのを見て、琥珀は少しだけ嬉しい気持ちになった。
「みんな、すごく楽しそうだね!」琥珀が言うと、蒼真はやっとちょっとだけ口角を上げて、「うん。」と短く答える。
その時、琥珀は思った。蒼真が自分にだけ見せる、少しだけ柔らかい表情。それがすごく特別に感じて、思わずドキドキしてしまった。
そして、ついにクリスマス会のメインイベント、プレゼント交換が始まる!クラスメート一人一人が、わくわくしながらプレゼントを交換し合う。みんながそれぞれ思いを込めて選んだプレゼントを手に、緊張と興奮が入り混じる中で、順番にプレゼントを交換する。
「じゃあ、私から。」琥珀は、自分が選んだ小さな箱を蒼真に渡す。蒼真は驚きながらも、すぐに受け取り、真剣に中身を確かめる。
「これ、気に入ってくれるかな?」琥珀は少し不安そうに言うと、蒼真は無言で中身を見てから、ほんの少しだけ笑顔を見せて言った。
「ありがとう。」その一言が、琥珀の胸を温かくして、恥ずかしさと嬉しさが入り混じった気持ちになった。
「じゃあ、僕からも。」蒼真は、琥珀に小さな袋を渡してくれる。琥珀はそれを受け取って、中身を開けると、可愛らしい手作りのキーホルダーが出てきた。
「わあ、これ、私が好きなデザインだ!」琥珀は嬉しそうに言うと、蒼真はちょっと照れた顔で「よかった。」とだけ答える。
その瞬間、琥珀は心の中で思った。これが、初めてのクリスマス会。みんなで過ごす時間がとても楽しく、蒼真とこうして少しだけ特別な瞬間を共有できたことが嬉しかった。
クリスマス会が終わり、みんなが帰る準備を始める頃、琥珀はちょっと名残惜しそうに教室を見回していた。
「楽しかったね!」優香が言うと、琥珀は笑顔で「うん、ほんとに楽しかった!」と答え、みんなと一緒に教室を出る。
その時、蒼真がちょっとだけ近づいてきて、「お疲れ。」と小さく言ってくれる。
「うん、お疲れ様。」琥珀が笑顔で答えると、蒼真は少し照れたように「あ…また明日。」と言って、静かに歩き去る。その後ろ姿を見送りながら、琥珀は心の中で「また明日も一緒に過ごしたいな。」と思った。