テラーノベル
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あの日から数日。
らぴすの表情は少しずつ明るくなっていた。
でも、兄たちは油断していなかった。
心音 「今日の撮影は二時間だけ。」
ロゼ 「途中で必ず休憩を入れること。」
らいと 「編集は俺たちでやるけん。」
みかさ 「らぴすは無理しなくていい。」
メルト 「無理は禁物、」
らぴす 「もうみんな過保護すぎるよぉ。」
そう言いながらも、らぴすは嬉しそうに笑った。
──撮影開始。
ゲーム企画は順調に進み、みんな笑顔だった。
メルト 「あー、また負けたんだけど、」
らいと 「めるにぃ、弱すぎ。」
メルト 「ひどっ、」
らぴす 「ふふっ。」
久しぶりに、お腹を抱えて笑うらぴす。
その笑顔を見て、五人も自然と笑顔になる。
しかし。
撮影が終わり、片付けを始めた時だった。
急にらぴすの視界がぐらりと揺れた。
らぴす 「……っ。」
立っているのが苦しい。
起立性調節障害の症状だった。
以前のらぴすなら。
「大丈夫。」
そう言って我慢していた。
でも。
らぴす 「……しおにぃ。」
心音 「どうした?」
らぴす 「ちょっと……つらい。」
その一言に、五人はすぐに動いた。
心音 「座ろう。」
ロゼ 「水持ってくるね。」
らいと 「撮影は完全に終了っちゃね。」
みかさ 「ゆっくり呼吸しよう。」
メルト 「らぴす、大丈夫、俺たちがいる」
らぴすはソファに座り、ゆっくり息を整える。
数分後。
顔色も少しずつ戻ってきた。
心音 「落ち着いたか?」
らぴす 「……うん。」
ロゼ 「よく言えたな。」
らぴす 「え?」
ロゼ 「『つらい』って。」
らぴすは少し照れくさそうに笑う。
らぴす 「前は言えなかったけど……。」
らいと 「うん。」
らぴす 「みんなが『頼っていい』って何回も言ってくれたから。」
みかさ 「それで十分。」
メルト 「百点満点、」
心音は優しく頭を撫でた。
心音 「それでいい。」
心音 「これからも、苦しかったらちゃんと言うんだぞ。」
らぴす 「……うん!」
その返事は、今までで一番力強かった。
兄たちは顔を見合わせて微笑む。
少しずつだけど。
らぴすは確実に前へ進んでいた。
だけど、その日の夜。
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らぴすは急に高熱を出してしまう。
心音 「らぴす!」
ロゼ 「熱い……!」
らいと 「かなり熱がある!」
みかさ 「今日はゆっくり休ませよう!」
メルト 「らぴす、しっかり!」
眠るらぴすは苦しそうにうなされていた。
らぴす 「……やだ……。」
らぴす 「……ごめんなさい……。」
心音はそっと、らぴすの手を握る。
心音 「謝らなくていい。」
心音 「お前は、一人じゃない。」
その言葉が届いたのか。
らぴすの表情は少しだけ穏やかになった。
しかし、この高熱はただの風邪ではなく、兄たちがまだ知らない新たな試練の
始まりだった──。
――続く。
Next❤400.🌾4
コメント
5件
素直にいえたの感動😭続き待ってる~よ!、
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
志愛音玲さん、今読み終えました。らぴすが「つらい」と初めて声に出せたシーン、本当に良かったです。ずっと自分を抑え込んでいた彼女が、ようやく兄たちの「頼っていいよ」を信じられた瞬間が胸に沁みました。でも最後の高熱でまた波乱の予感…。続きが気になって仕方ないです。体調管理の難しさと、それでも変わらず支える兄たちの優しさ、このバランスが素敵なエピソードでした。