テラーノベル
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うたじお 吸血鬼パロ
R18・流血表現・死ネタ・自傷行為含
苦手な方はブラウザバック
それは、今から15年前の事ーー
「居たぞ!追え!バン!」
「あ”あ”ヅ!!」
やべ、意識途切れる……
「う”……ぐぁ、」バタッ
「どこに行った……?」
「……の、あの……」
何、誰だ……
「あの……」
「あの、大丈夫です、か?」
「う”……だ、誰……」
「僕はじおるって言います、」
「酷い怪我ですけど、大丈夫ですか、?」
これが、俺とじおるの出会いだった。
「痛ってぇ!」
「ちょ、暴れないでくださいよ」
「というか回復早いですね……」
「いやさ、お前分かってる?」
「何がですか?」
「俺吸血鬼だよ?」
「……」
「お前、服装的に教会の子だろ?神への冒涜 じゃねーの?」
「まぁ、それはそうかもしれないですけど」
「困ってる人がいて助けない方が、問題じゃないですか。」
「ふーん……(人じゃねーんだけどなぁ。)」
「はい、出来ましたよ。」
「おー、ありがと。」
「てかお前何歳なん?」
「明日で8歳になりますね。」
「8歳でその言葉遣いできるのすげー……」
「親が厳しいので。 」
「ふーん……、ありがとな」
「いいえ。あ、これあげますよ」
「何この丸いヤツ」
「飴です、人間の食べ物食べれますか?」
「まぁ行けると思う」
「意外と警戒心薄いんですね……」
「別にそんなことないよ」
「ただ冒涜してまで俺のこと助けてくれた
やつを疑うのは失礼だろ。」
「……そうですか、じゃあ僕はこれで……あ、」
「最後に名前、教えてくれませんか?」
「100年も生きてきて、8歳の子供に
名前聞かれるとはな。」
「おじいちゃんじゃないですか。」
「お前意外としたたかだな。」
「まぁそんなことありますね」
「あんのかよ、」
「はぁ、俺の名前はうただ。」
「うた……」
「じゃーな、手当ありがと。色々頑張れよ。」
「はい、さようならうたくん。」
「(90歳年下に君付けで呼ばれた……)」
そこには、綺麗なアネモネが咲き誇っていた。
15年後
「ご冥福をお祈りします……。」
僕の親が死んだ。原因は病気だ。
特に何も思えなかった。
神を信仰していようと、老いや病には勝てない。
そもそも、人が困っているのを見捨てる神など
僕は信じない。
人に迫害され、懸命に生きる吸血鬼の方が
僕にはよっぽど神聖なものに思える。
「……はぁ。」
「じおる様、私達はどうすれば良いですか?」
「え、」
「神父であるお父上が亡くなられた以上、
跡を継ぐのは貴方様です。」
「僕は、ッ」
「どうすれば良いのですか?」
「教えてください」
「神に忠誠を」
「……分かりました。少し、僕に考える時間を
下さい。」
「では。」
「じおる様ッ!」
バタン、ガチャ
「何なんですか、もう。」
「生まれた場所だけで、思想まで統一されなければいけないんですか?」
「僕は……。あぁ”ッ!」
無意識で近くにあったナイフを手に取っていた
スーッ、グサッ
「え、あ……」
痛い、痛い痛い痛い
けど
血液と一緒に、心の奥底で溜まっていた黒いものが流れていく気がして心地良かった。
「…………」
そこで、止めておけばよかった。
僕は重圧がかかる度に自傷行為を繰り返すようになった。
怪我は増えていく。
だけど僕の心は満たされて行った。
だけど、本当に満たされることは無かった。
今日も
「う”っあ”……ッぐ、」
「……はぁ。」
(いつまでこんなことすればいいんですか?)
「誰か……」
ガチャッ
「吸血鬼の前で血、流していーのか?」
「え、」
「よー、じおる。」
「うた、くん……?」
「あの、我慢できなくなりそーだから」
「とりあえず血、止めてくれね?」
「え、あっはい分かりました」
包帯ギュッ
「ん、もう大丈夫。」
「……久しぶりですね、うたくん。」
「久しぶりか?」
「15年は久しぶりじゃないですか」
「時間感覚違うんだよな〜」
「15年振りってことは、お前今23か」
「そうなりますね、」
「ふーん、身長伸びたじゃん……」
「うたくんちっちゃいですね」
「うるせー、まだ人間で言ったらお前と同じくらいだからまだ伸びんだよ!」
「気にしてたんですか?すみません」
「このやろー……」
「……」
「……」
「んで、何であんなことしてたんだ?」
「……」
「(言い出しにくい、か。)」
「そーいえばさ、お前に貰った飴」
「……あぁ、渡しましたね。」
「あれハマってさ、めっちゃ持ち歩いてんだよ
ね、」
「吸血鬼の威厳とか無いんですか……?」
「まーまーいいんだよ、そんなもんは」
「ほら、ポイッ」
「わっ、」
手の中には、綺麗な紫色の飴玉。
「ふふっ、ありがとうございます。」
「おー、良い笑顔じゃん」
「久しぶりに笑いましたね。」
「ふーん」
「うたくんは何か用ですか?」
「用無かったらわざわざ教会来ねーよ」
「確かに、」
「俺の家、っていうか城?」
「なんか攻められて、爆破されて、ぶっ壊され
たんだよね」
「えぇ、そんな軽い感じで……」
「で、住まわせて欲しいなーって」
「そうですか…………って、え!?」
「ここどこだか分かってますか!?」
「1番不向きじゃ無いですか!!」
「別に俺十字架効かないしいいかなって」
「そういう問題なんですかね。」
「一応僕神に仕える身なんですが。」
「まー、細かいこと言うなって」
「教徒の前には出ないから、」
「はぁ、まぁいいですよ。」
「僕も両親死んで、1人じゃ広いので。」
「(あぁ、そういう理由でやってたのね。)」
「じゃ決定〜〜!」
「住むのはいいんですけど、なんで僕のところに来たんですか?」
「どうせなら興味あるやつとの方が面白いだろ」
「ッそうですか///」
「何照れてんだよ、」
「ほっといてください!!////」
僕は教会の跡を継ぐ以外で
他人に興味を持たれることがなかった
そして神以外に興味を持つことを許されなかった。
けど
「面白くなりそうですね、」
「だなー、」
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