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ゆうな
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#みじかめです、!
夢仁羽
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ども、HISORAです
今回は本編ではなく番外編を投稿させていただきます
ロゼくんはでてきません
Sideころん
「とける~」
「にょ~」
ソファや床で行き倒れたように声を漏らしているのは、ゆたとちぐさだ。
「ころんくん、クーラーもっと温度下げていいですか」
大きな体をさらに縮こまらせるようにして、おさでいが頼み込んできた。
「暑いのは確かだけど、風邪引くかもだしだめだよ」
「えー」
「子供じゃないんだから」
僕は苦笑しながら眺める。まだ6月だというのに、外はまるで夏のような猛暑が続いている。
よく見渡すと、何人かは机に突っ伏し、ある者はクーラーの風が一番当たるところで放心していた。
その時、カランと扉が開く音が響いた。
「ただいまー」
「翔ちゃんおかえり」
ジェルくんが真っ先に声をかけ、僕も「おかえり」と入り口に目を向ける。入ってきた翔くんは、額の汗を拭いながら僕たちの様子を見て笑った。
「みんな暑いやろ」
「見ての通りだよ……」
ぐったりとした空間を見回し、翔くんは持ってきた大きな荷物を机に置いた。
「友達からかき氷機もらってな」
『かき氷』
その魔法のような言葉に反応した人たちが、吸い寄せられるように一斉にガタッと立ち上がった。
「氷も沢山作ってきたし、みんなで食べよ思って」
「わーい!」
けちゃおが目を輝かせて飛び跳ねる。さっきまでの気だるさはどこへやら、一気に部屋が活気づいた。
「みんな、机を真ん中に運んで~」
「はーい!」
僕の指示で、小学生の子たちを中心に楽しそうに机が動き出す。ゆたは「かき氷♪ かき氷♪」と小さなステップを踏んでいた。
「去年のカップとストロー、まだ残ってたよ」
メルトくんが棚の奥から探して持ってきてくれた。
「ありがとう!」
受け取り、翔くんの隣に立つ。
「ほな始めよか」
翔くんがそう言うと、もう待ちきれないとばかりにみんなが周りを取り囲んだ。
ガリガリ、と全自動で氷が削られる涼しげな音が室内に響き渡る。下に置いたカップへ、真っ白でふわふわの雪のような氷がこんもりと乗っかっていく。
「みんな、ちゃんと列に並んでね~」
僕は声をかけながら、翔くんの手伝いに回った。
「シロップは隣に置いとくな」
「はーい。はい、どうぞ」
出来上がったかき氷を、一人ずつ手渡ししていく。
「翔くん、お師匠様、ありがとう!」
ちぐさが嬉しそうにカップを受け取っていった。
―――
全員に配り終わり、それぞれが特等席で食べ始める。
「けちゃすごーい」
「ふふん、けちゃおスペシャル完成!」
「うー、頭にしみるー!」
頭を抱えて身悶えするおさでいを見て、メルトくんがクスリと笑う。
「頭が痛くなるんでしょ」
そんな和気あいあいとした会話を聞きながら、僕も「いただきます」とスプーンを口に運んだ。ひんやりとした甘さが広がると、体が一気に涼しくなっていく。
「ただいまー。めっちゃ外暑い……」
扉が開いて、心音くんたちが学校から帰ってきた。
「あ、かき氷じゃん!」
「ほんまか!」
ぷりっつが目を輝かせ、あっきいが身を乗り出す。
「手洗ってきてな」
「「「はーい!」」」
翔くんに言われて洗面所に走る3人。
「一番!」
「あっきいに負けたー」
「お前らずるいて!」
賑やかな会話を聞きながらかき氷をほおばっていると、キーンと頭が痛くなってきた。眉をひそめながらも、それすら楽しい。
「ごちそうさま!」
「久々に食べたわ」
ゆたが綺麗になったカップを置き、まぜ太が満足そうに息を吐いた。
「ただいま」
少し遅れて、Lapisくんが静かに帰ってきた。
「Lapisくんおかえり~! 今、翔くんがかき氷作ってくれてるよ」
「ほんまですか! 手洗ってきます」
嬉しそうに言い、Lapisくんも急いで手を洗いに行く。
「Lapisくん、どうぞ」
「翔くん、ありがとうございます」
受け取ったLapisくんは、先に食べていた心音くんの隣にちょこんと座った。
「心音くん、何かけた?」
「俺はブルーハワイだよ」
「あ、俺もそれにしようかな」
―――
食後、小学生組が奥のテーブルで何やら一生懸命に色鉛筆を動かしていた。気になって、そっと覗き込んでみる。
「何書いてるの?」
僕が声をかけると、ちぐさが勢いよく顔を上げた。
「お師匠様! 今ね、かき氷書いてるの!」
「僕、かき氷食べてるころんくん!」
「けちゃくんのかき氷!」
やなとくんが指差した絵を見て、僕は首を傾げる。
「けちゃおスペシャル?」
「うん! レインボーなの!」
シロップを全部かけたのだろう、カラフルな山が描かれていた。
微笑ましい光景に一人でニコニコしていると、早速描き終えたようで、ゆたが絵を掲げた。
「ころんくん描けたよ!」
「ゆた、見せて」
「いいですよ、はい!」
「すごいうまいじゃん!」
そこには、美味しそうにかき氷を食べる僕の姿が上手に描かれていた。
「ころんくんにあげます!」
「ありがとう。じゃあ、玄関に飾ろうかな」
「俺もできた!」
ちぐさも絵を差し出してくる。
「ちぐちゃんも上手だね。これ、みんなを書いたの?」
「うん! 俺のも飾って!」
「もちろん。やなとくんのはどうする?」
「飾りたい!」
みんなの可愛い作品が集まり、奥にいるおさでいに呼びかけた。
「おさでい、飾るの手伝って」
「はーい」
「みんなで行こうか!」
―――
玄関のスペースに並べて飾ってみると、すごく綺麗だった。一人ひとり個性的で、見るだけで胸の奥がほっこりと温かくなる。
「ころんくん、また来ますね」
「翔くん、今日は本当にありがとう。これ、3人が描いたみたい」
そう言って、みんなでかき氷を食べている楽しそうな絵を見せると、翔くんは顔をほころばせた。
「嬉しいわ~。次はタコパでもしようかな」
「あはは、楽しみにしてるよ」
翔くんを笑顔で見送り、僕は温かいオレンジ色の光が満ちる店へと戻っていった。
コメント
6件
ほっこりしててかわいいしけちゃおのスペシャルのやつ絶対おいしいだろうなw
タイトルにある通り、まさに夏のひとときって感じでほっこりしました☺️“かき氷”っていう単語だけでみんなが一気に元気になるところ、めっちゃ分かる…! 特にゆたが「かき氷♪」ってステップ踏んでるの可愛すぎますね🤍 最後に子ども達が描いた絵を玄関に飾るシーンも、温かい気持ちになりました。ロゼくん出てこなかったけど、これはこれで素敵な番外編でした〜!