コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ポールは混乱する頭でなんとか現実を受け止めようと必死だった。
『考えられる可能性としては三つある。
一つは死後の世界。あまり記憶は定かでは
無いが意識を取り戻す前車を運転していた
気がする』
『もう一つは平行宇宙説』
大学でワームホールやビッグバン、二重スリット実験について勉強していたポールは、すぐに平行宇宙説が思い浮かんだ。
平行宇宙とは、今自分がいる世界では選択してこなかったあらゆる選択を同時多発的かつ現在の世界と平行して進んでいる多次元宇宙の事で、
未だ誰も平行宇宙を理論的に否定できる人間はいないのだ。
『最後は、何らかの力で未来に飛ばされた』
これもまた大学で勉強したことだが、今世界は
アインシュタインの相対性理論で成り立って
いる。アインシュタインが言うには光の速度が
絶対で、時間や空間は絶対ではないという。
つまり場所、質量、エネルギーなどあらゆる
場面で1秒の長さが変わるという事だ。
もし、何らかの作用で自分以外の世界だけが
自分より早く進んでいたなら。
『ここは未来になる』