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くろぬか
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柘榴とAI

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#没入感フィクション
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浮石ゴーレムは足元から青白いジェットを発動し、ゼファーに向かって猛烈に突進した。おそらく、重心でゼファーを押しつぶそう、という算段だろう。
だが、しかし、ゼファーは…
「遅いな。」
既に宙に空塊を無数に配置していた。
ゼファーが空塊を高速で移動するのに、浮石ゴーレムは付いていけない。
方向転換がスムーズじゃ無いのだ。
あっという間にゼファーに背後を取られ、剣で斬り伏せられる。
「呆気なかったな。」
そして、剣を納めようとしたその時。
ゴゴゴゴゴ…
と、浮石ゴーレムの砕かれた石がゼファーのはるか頭上に集まり始めた。
「!?
どう言う事だ…?」
剣を軽く握り直して少しだけ警戒するゼファー。
「まだ終わってない!」
叫ぶ私。
「………」
ゼファーはまた、浮石ゴーレムに向かっていく。
今度は浮石ゴーレムの首を斬り落とし、さらに身体を微塵切りにした。
これで…?
しかし…!
浮石ゴーレムの砕かれた石はまた、空中に集まっていく。
「キリがないな…」
多少のイラつきの表情を浮かべるゼファー。
どう言う事?
崩しても…
崩しても…
それに、あのゴーレム、そう、核が無いわ!
私はスキル潮感知を発動する。
地下の水脈を感じる。
しかし、その流れは、ある塊に阻害されている。
見つけた!
浮石ゴーレムの核!!!
「ゼファー!
地下よ!
地下に浮石ゴーレムの核があるわ!」
私は言った。
「サンキュー、マリス!」
彼は浮石ゴーレムをいなしながらも、余裕で私にウィンクする。
そして…
「天地神…
地裂!」
ゼファーがそう唱えると、ボスの間の地面にヒビが入り、大きく真っ二つに分かれた。
『ガ…
ゴガ…!』
浮石ゴーレムは崩れ落ちていった。
「はい、終わり。」
ゼファーはトン、と地面に降り立った。
「お疲れ様!」
「ありがとね、マリス。
君のお陰だ。」
「え、そんな…」
「照れてるの?」
少しふざけたように顔を覗き込むゼファー。
「もうっ!
からかわないで!」
私はゼファーをポカポカと殴る。
「しかし…」
ゼファーは少し真面目な顔に戻った。
「どうしたの?」
「いや、このダンジョン攻めた事あるんだけど、以前とギミックが変わってる…?
ボスが進化してるんだ。」
「ここが、もしも…
ゲームの中じゃなくて、異世界なら…
あり得るんじゃないかな?」
私は言った。
「そうだね…」
「うん…」
「帰ろうか。」
「うん!」
そして、私たちは浮石採掘坑を後にした。
これで、女王様の条件はクリアした。
果たして、フォリア島への通行証はもらえるのか?
その日はとにかく宿屋で休むことにした。
コメント
1件
読んだわ!浮石ゴーレム、崩しても崩しても復活するって嫌になる展開だったけど、マリスちゃんが核が地下にあるって見抜くのが気持ち良かった!💡二人の連携もいい感じだし、ゼファーの「サンキュー、マリス!」からの地裂、かっこよかったわ。それにしても「ボスが進化してる=異世界」って伏線、すごく気になる…!次話も楽しみにしてる!🔥