・みつ武
・大人で同棲している設定
・熱愛報道で不安になっちゃう系
名前のあるモブが登場します。
⬆この方の名前はあくまでフィクションです。特定の方に向けたものではありません。
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幸せな一時だった。
本当に夢見たいだった。
でも、そんな時間ももう終わり。
今までありがとう。三ツ谷くん。
ある日のこと、久々の休日だからと言って、テレビをぼーっと見ていたら、とあるニュースが目に映った。
それは、三ツ谷くんと、今話題の女優さんであるKANAさんの熱愛報道。
思わず、頭が真っ白になった。
真っ先に頭に浮気の文字が浮かび上がった。
だが、その言葉はすぐかき消された。
だって、三ツ谷くんが浮気をするわけないから、
きっと悪質なパパラッチなどが変に切りとって騒いでいるだけだと。
きっと三ツ谷くんが帰ってきたらこのことについて、ちゃんと説明してくれるって。
そう信じていた。
だから、三ツ谷くんが帰ってきても、平然を装った。
本当はすごく怖かったし、泣きそうだった。
でも、こんなので泣くなんてみっともないと思われそうで嫌だった。
ご飯前、ご飯後、お風呂の後、寝る前、
いつでも話すチャンスはあった。
でも三ツ谷くんはあのことには触れようとしなかった。
翌朝も何も言わず仕事へ向かっていった。
俺はその事で頭がいっぱいになった。
そのせいで仕事もミスしまくり。
長谷川さんにいつも以上に怒られてしまった。
でもそんなことどうでもいい。
そんなこと気にしている余裕なんてない。
三ツ谷くんが本当に浮気を?でも三ツ谷くんはそんなことするたちではない。
でも、何も言ってくれなかった。
三ツ谷くんを信じたい気持ちと、どうしようもない不安で心がぐちゃぐちゃ。
どう頑張っても整理することが出来ない 。
今日も、三ツ谷くんからは何も言われなかった。
もしかしたら俺は、三ツ谷くんに飽きられてしまったのかもしれない。
俺にどう思われたかなんてどうでもいいぐらい、飽きられたのかもしれない。
そう思ったらそうとしか思えなくなって、どうしようもない恐怖心に襲われた。
いつか別れを切り出されるのではないかと
別れを切り出されるぐらいなら、俺から別れを切り出した方がいいのかな…
そんな考えでいっぱいだった。
でも、なるべく離れたくない。
だからまた好きになってもらえるように俺なりに頑張った。
仕事も早く終わらせれるようにした。
家事も沢山やった。
休みも合わせられるようにした。
だけど、全て無駄だったみたい。
ある日の休み、突然チャイムが鳴った。
誰かと思い、インターフォンを除くと、あの若手女優であるKANAさんがいた。
もしかして三ツ谷くんに逢いに来たのかな。
『はい』
「あ、私KANAって言います、あなたがタケミチくんですか?」
『え、なんで俺の名を、』
「あの、それは後で話すので家にあげてくれませんか?」
『え、でも勝手にあげるのは、』
「三ツ谷さんには許可を貰っていますから!」
え、許可してたの?
嘘、聞いてないのに、
心拍数がどんどん上がっていくのがわかった。
何を言われるのか、すごく心配だった。
でも、許可を貰っている限り入れないのは失礼に値する。
『、はい、分かりました』
何とかそういい、重い足を玄関へ向けた。
扉を開くと、KANAさんが無理やり身体をねじ込んできた。
それに少しびっくりしたが、話題の女優さんのため、外で立ってるのは危ないのかなと納得した。
『どうぞ、中へ、お茶出しますよ 』
「いいえ、ここで結構です。突然ですみませんが、三ツ谷さんと別れてもらっていいですか?」
『、え、な、なぜ急に、、』
「報道、見ましたよね?私と三ツ谷さんは心から愛し合っています。それに私と三ツ谷さんの方がお似合いだと思いません?」
鼻で笑うように言葉を発する相手に対して、少し腹が立ったが、全くの正論だった。
確かに、俺と三ツ谷くんは釣り合ってない。
三ツ谷くんは今を生きる期待の新人デザイナーに対して、俺はただの雇われ店長をしている冴えないただの男。
どちらがお似合いかなんて、一目瞭然だ。
その後もKANAさんは色んなことを言っていた気がするが、全くと思って耳に入らなかった。
ずっと別れてくれという言葉が頭の中でぐるぐるしていた。
気が済んだのか、KANAさんは満足気に帰って行った。
俺はもう何をどうするべきか分からなくなっていた。
でも、これは仕方の無いことだったんだと最終的には思った。
むしろ、ここまで付き合ってくれたことに感謝するべきなんだ。そう思ったら。
じゃあ、俺は邪魔者にならないように、早くいなくなった方がいいよね。
そう思った俺はまず物件探しをした。
この家は三ツ谷くんのものだから、離れるなら俺が別のところに住むべきだ。
適当に安く、ここから遠い場所を選んだ。
内見などは行っている暇などないため、条件に合っていて、何となくいい感じのところに決めて、契約しに行った。
職場には適当に理由をつけて、新たな家に近い店舗へ異動させてもらった。
そしてスマホも解約して、新しいスマホを契約した。
三ツ谷くんや、共通の友達の連絡先を捨てるために。
そして、次の俺が休みで三ツ谷くんが仕事の時に引越しをした。
面と向かって話していたら、俺はきっと泣いて惨めったらしく縋ってしまう。
そう自分でわかっていた。
だから、置き手紙ともう必要のないものを残してその場を去った。
今まで夢を見せてくれてありがとう。三ツ谷くん。
KANAさんとお幸せに。
「ただいま」
いつもなら電気がついているはずの部屋。
いつもならおかえりと玄関まで迎えに来てくれる武道の姿。
今日は何もなかった。
ただ、静かな空間がその場にあった。
どこかに出かけているのかな?とも思ったが、こんな時間に出歩くようなやつでは無い。
寝ているのかとも思い、寝室を覗いて見たが、誰かいる気配は無い。
まさか何かに巻き込まれたのではないかと、心配になった。
とりあえずリビングの電気をつけて、武道に連絡を取ろうと思った。
電気をつけてから気がついた。
朝はなかったはずの紙切れが机の上に置いてあった。
めくってみると、それは武道からの手紙だった。
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三ツ谷くんへ
こんな形になってしまい、すみません。
俺、三ツ谷くんの顔を見ちゃうと泣き出しちゃう気がして、こんな形をとらせてもらいました。
今まで、俺と付き合って下さりありがとうございました。
三ツ谷くんとたくさんの日々を過ごせて、すごく楽しかったです!
俺のことは忘れて、KANAさんと幸せになってください。
俺はいつでも三ツ谷くんの幸せを願っています!
武道より
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「、、は?」
その手紙には、何か濡らした後と、武道に渡したはずの指輪が一緒にあった。
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最近忙しくて、放置してたら書き方忘れました…߹߹
また駄作を産み出してしまった…😇
続きはまたいつか書けたらなと思っています。
それではここまで見て下さりありがとうございました🙇🏻♀️՞
(2024/07/01 19:15:04)
3071文字でした。