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#学園
大正
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どうも、夏でも涼しいスケルトンダンジョンに来ています。攻略も大詰めです。
・・・停止していた輸出入。少しずつ再開の目途は立ってきたが燃料の確保は難しいらしい。
いまだに計画停電は続いている。この夏の熱中症患者数は、類を見ないものになるだろう。
最近は魔力切れで気絶したり、気絶もできずに目を回していたり、謎の文字と格闘したりしていて、ダンジョンに来ること自体が久しぶりに感じる。
大学生の長~い夏休みも終盤に差し掛かってきた。
まさか一つのダンジョンの攻略にこれほど時間がかかるとは。ユニークスキルの一つでも持っていれば違ったのだろうか?
最近ではネット上でダンジョン踏破の書き込みが目に付くことが増えた。
鑑定やら翻訳やらに忙しく軽くしか見ていないが、超人たち以外にも攻略を成し遂げた人が出てきたようだ。
攻略の速い人たちを見ると少し焦る。
とはいえ、ダンジョンによって難易度はまちまち。現に、あれだけ人のいる駅前のダンジョンはいまだに踏破した人が現れていない。
まあ、あのダンジョンは単純に広いのもあるが。
同時に、探索者の行方不明者数も増加している。
私の見立てでは、ダンジョンの特性で死体が見つからないだけで、そのほとんどは亡くなっているのではないだろうか。
さて、今の目標は残りの魔法使いスケルトン討伐なのだが、その前に。
せっかく数日かけて考察を進めたんだ、ここまでの成果を活かそう。
*********
これまでに行った鑑定や翻訳、考察から新たな発見や可能性が見つかった。
まずはポーションだ。
以前、まだ【鑑定の指輪】を持っていなかった頃に見つけた、謎の液体の入ったガラス瓶。2本あってそれぞれ違う色の液体が入っている。
鑑定の結果は
・緑色の液体:治癒のポーション
・赤色の液体:腐食のポーション
間違ったら危険な効果を一緒に置かないでくれ
・・・危うく試すところだった。
特に治癒のポーションはボス戦だけでなく、怪我や負傷した際に重宝しそうだ。
副葬品に液体を入れたがる人は少なかったらしく、あまり数はない。貴重な品だ。
次に、指輪のさらなる可能性についてだ。
まず【翻訳の指輪】
今まではダンジョンで見つけたアイテムや資料の「仮称:ダンジョン文字」に対して使っていたのだが、それ以外、つまりロシア語なんかの外国語にも使えたのだ。
きっかけは、大学の第二外国語をサボりたかったからだ。
まあ、こんな状況下で大学が再開されるのかは定かではないが。始まればダンジョン攻略に割ける時間が減ってしまうのは間違いない。
今までは【翻訳】をダンジョン文字の解読だけに使っていた。先入観から可能性を狭めてしまっていた。
そこで気になるのは【鑑定の指輪】。これもアイテム以外のモノにも使えるのでは?という疑問だ。これができれば、ラベルのない砂糖と塩も間違わずに済む。
結果は、失敗。
ダンジョン産のアイテム以外には基本的に使えなかった。使えた【翻訳】との違いはなんだろうか?
唯一の例外は人だ。
試しに自分に使ってみたら出来損ないのステータス表示みたいなのが見えた。
種族: ■■
レベル: ■■
■■: ■■
■■: ■■
【鑑定】のレベルが上がれば、その人のステータスを覗けるようになるのだろうか?これも後々問題になりそうだ。
これができるなら、ダンジョンのスケルトン相手にも使えるのでは?
答えはイエス。
基本的に【鑑定】は、近距離で相手の情報に対して集中しなければ使用できない。
今までは危険で、そんなこと出来るわけが無かったが、慣れに慣れたスケルトン相手ならやりようがある。
とりあえず、一層目にいるへなちょこスケルトンから武器を取り上げて、倒さないように気を付けながら足と腕の骨を折った。
強い衝撃ですぐにバラバラになってしまうので、慎重さが求められる作業だ。
少し時間がかかりながらも、近距離で観察し続けると、鑑定の結果が表示された。
種族: スケルトン
レベル: 1
職業: 未選択
状態: ■■
・・・人間とほぼ同じ情報欄が表示された。不穏だ。
ただのスケルトンなのは驚きだ。
てっきり、弓を持っているんだからスケルトンアーチャーとか、弓使いスケルトンなどといった区別があるのかと思っていた。
試しに剣を持っている個体で同じことをしてみたが、表示は同じ。
職業も持っている武器とは関係ないようだ。
ファンタジー要素だと思って気にしていなかったが、よくよく考えたら武器に固執する方が不自然なのか?
遠距離は弓を使って、近づいてきたら剣に持ち替えるみたいなスケルトンはいなかった。
試しにスケルトンから弓を奪って足元に剣を置いてみても、目もくれず腕を振り回すばかりだった。
・・・もしかしたら、このスケルトンのもとになったであろう「彼ら」の、氏族ごとの武器区別がスケルトンの性向にも影響しているのかもしれない。
ちなみに、手足をもがれたスケルトンはそこら辺でまだもがいている。死なないのかな?(白骨化済み)
この方法では、危険のない圧倒的な格下にしか使えない。まあ、情報の入手手段が増えたのは良いことだ。
スケルトンを使った実験はこの辺にしておいて、次の検証だ。
次はダンジョン内の装飾について。
いままで、ダンジョンの飾りだろうと特段気にしていなかった装飾。
実は、その模様の中に文字らしき記号が刻まれていたり、文章のようなものが刻まれた石碑、碑文などがあった。
「このダンジョン雰囲気あるな~」などとのんきに考えていたが、よくよく考えたら、今なら翻訳できるのでは?
という考えだ。
ゲームでよくある意味ありげな背景。なんて書いてあるのか気になった経験はないだろうか。
私はそういうのが気になる派だ。
結果は残念!!
掘られた石が風化していてほとんど読めない!というかたぶん、固有名詞の羅列な気がするのでどちらにしろ現状では読めなさそう。
生前の彼らの名前とかだろうか?
コメント
1件
第71話読み終わったよ!主人公が地道に鑑定や翻訳を検証してるの、めっちゃ好きだわ。特にスケルトンの手足もいでレベル確認しちゃう冷静さが笑えた。装飾の文字が読めなくて「固有名詞っぽい」ってのも、リアルな考古学みたいでワクワクした。まだまだスケルトンダンジョンは続くみたいだけど、この考察回が後々効いてきそうで楽しみ!