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星羅said
誰かの声が聞こえる
これは誰の声?
重い瞼を開くと、薄暗いバーが目に飛び込んできた
ここはどこ?
手元を見ると、私の手には鎖が巻き付けられていた
足もだ
動くのは頭だけ
?「やっと、起きたな」
聞いたことがある声が聞こえた
聞きたくもない不気味な声
声がした方に目を向けると、思わず目を見開いた
『死柄木、、、、弔、、、!!』
死「会いたかったよ、星羅」
そう言ってニヤリと笑った
?「軽く自己紹介でもしよう」
ツギハギ顔の男が私に近づく
荼「俺は荼毘。ま、仲良くやろうぜ」
『あ、あなたと仲良くするつもりはない』
そう言って睨むと、
荼「へぇ、可愛いとこあんじゃん」
そう言ってヘラヘラ笑った
気持ち悪い
?「星羅ちゃん!また会えたねぇ!」
『あの時の!』
ト「トガです!渡我被身子!」
私の顔を見て嬉しそうに笑ったのは、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんを襲った女の子だった
ト「やっぱりかぁいいねぇ」
『や、やめて!』
頬を撫でてくる女の子に、思わずそう言った
強く言いたいけど、恐怖で体が震えて思うように言えない
荼「やめとけ」
先程名乗った荼毘という男が、女の子に向かって言った
荼「あいつの殺気がやべぇ」
荼毘が指差した方を見ると、死柄木から物凄い殺気が伝わってきた
死「おい、そいつは俺のだ。触るな」
私は、あなたのものじゃないです
『何で私を誘拐したの?』
じっと睨みつけて言うと
死柄木は、こちらに歩み寄った来た
死「前合った時言ったろ。俺が星羅のことが好きだって。まぁ、もっと話したかったけど」
そう言って、私の顎を持ち上げる
怖かったけど、目を逸らさなかった
『あ、貴方は何がしたいの?』
死「簡単なことだ。星羅。俺の仲間に、ヴィラン連合に入らないか?」
え、、、、、?
私がヴィラン連合に入れって言うの?
『しょ、正気なの?』
死「当たり前だ。ヴィラン連合に入れば、俺の補佐としておく」
『もう、役職がついてる』
死「さて、どうする?星羅。ヴィラン連合に入らないか?」
もう答えは決まっている
『は、入らない。』
死柄木を睨みつけながら言う
『貴方の補佐にもなりたくないし、私はヒーロー志望なの。ヴィラン連合に絶対に入りたくない』
言い切ったけど、本当はものすごく怖い
だけど言い切った
ヴィラン相手に、ちゃんと言い切った
死「悲しいなぁ。入ってくれると思ったのに。本当はしたくないけど、力づくで引き入れるしかないな」
『ヒッ』
死柄木の目が、ギラリと怪しく光る
顎に添えられた指が、ゆっくりと力を入れていく
痛い
目に涙が滲む
泣くな!
泣いちゃダメだ!
死「泣いちゃって可愛いなぁ」
そう言って、頬を撫でる
怖い
すると、死柄木が急に手を離し
死「荼毘、拘束外せ」
荼「は?いいのか?」
死「いいんだよ、対等に扱わなきゃな。スカウトだもの」
扱う?
私は物ですか?
荼「あいつに飽きたら俺にしろよ」
そう言いながら、拘束を外す
なんか、すごく気持ち悪い
逃げなきゃ
拘束が外れた瞬間、私は急いで荼毘に蹴りを入れドアに近いところへ移動した
『残念だけど、私には大好きな旦那がいるから貴方達にかまっている時間はないの』
まだ来ないの?プロヒーロー