mz視点
tg まぜたん
ちぐが俺の名前を呼んだ。その声は、どこか決意を含んでいて、今までとは違う響きがあった。
mz なんだ?
病室の白い天井を見上げながら、ちぐはゆっくりと口を開く。
tg 俺、ずっと怖がってたんだ。病気のことも、まぜたんのことも
mz ……
tg でも、やっと決めた
ちぐは俺の方を向き、まっすぐな目で言った。
tg 俺、まぜたんと一緒に生きる
mz …っ!!
tg 治る保証なんかないし、未来のことなんか分からない
tg でも、まぜたんがいてくれるなら、俺は『今』を大切にしたい
ちぐの言葉に、俺は喉が詰まるような感覚を覚えた。
mz お前……
tg まぜたん、俺さ……まぜたんが好き、めちゃくちゃ好き
mz ……知ってる
tg だから、最後の最後まで、まぜたんと一緒にいたい
mz ……ああ
tg まぜたんを残して逝きたくない、っ
tg 俺、もう『さよならの練習』はしない
ちぐは微笑みながら、俺の手を握りしめた。
tg 生きるために、まぜたんと一緒にいたいから!
俺は息を呑んで、それから大きく息を吐いた。
mz なら、俺がやることは一つだな
tg ……?
mz お前を、絶対に生かす
ちぐが驚いたように目を丸くする。
tg やっぱまぜたんはまぜたんだね、w
tg まぜたんがそう言うなら心強いなぁw
俺はちぐの手をさらに強く握った。
mz お前がどれだけ諦めそうになっても、俺が諦めさせねぇから、お前は俺の隣に生きるんだ
tg …まぜたん
mz 好きなら、俺を信じろ、俺は絶対お前を手放さねぇ
ちぐの目に、涙が浮かんだ。
tg うん、信じる
ちぐは、俺の手をぎゅっと握り返した。
そして、俺たちは未来へと歩き出した。
“さよならの練習” なんか、もう必要ない。
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コメント
2件
最高っ👍🏻