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二 出会い
寺堂、蓮、か、、
それが転校生の名前だった。
やはり自分は転校生に興味を持てなかった。
「んじゃ、そこの席に座ってくれるか?」
「わかりました」
蓮くんは私の隣の席に座った。
「初めまして、君名前は?」
「え、えっと、華奈南です、」
「南よろしくな」
蓮くんは笑顔で優しい声で言ってくれた。
私は話すことが苦手でなかなか上手く喋べることができない。
いつも言葉を選んでしまい、スムーズに話すことが出来ないからだ。
私だって普通に喋りたい、けど、もし私の言った言葉で誰かを傷つけてしまったら?
悲しい思いをしてしまったら?そんな事を考えてしまう。
授業が終わると、蓮くんの机の周りにクラスメイトがすぐに集まった。
「蓮くんはどこから来たの?」
「好きなタイプは?」
「彼氏はいるの?」
などと色々質問していた。
私は質問することがなかったし、話す気も無かったのでカバンを持ちドアを開けた。
そうすると、、
「ごめん!今日用事があって早く帰らないといけなくて、明日沢山話そう!!」
「わかった!じゃ、明日ね!」
そうして質問は答えずに帰る話になった。
「おい」
「、、、」
「おい!」
「、、、」
「おい!南!!」
「え、私、、?」
「そうだよ!南帰り道こっちだろ?一緒に行こうぜ」
「うん、」
まさか私に話しかけるなんて、どうしてクラスメイトじゃないんだろう、
ただただ帰り道が一緒なだけなら話に来る必要もないし、、
朝冷たい返事をしたのに、なんでだろう。
「クラスメイトと話さなくてもよかったの、?」
「うん、初めてあんなに質問されたのびっくりしてな、だから、南と帰り道が一緒だったからきた」
そう言う事か、確かに私も一気に質問されたら困るから理解できるな、
「蓮くんは、私なんかと一緒にいてもいいの?」
「なんで自分の事をなんかって言うんだよ。俺は南と話したいからここに来てんだって」
「なんか、ごめんね、」
「お、おう」
どうしよう、また傷つけてしまったのかな、
「あ、俺こっちだから、また明日な」
「あ、うん、」
「じゃ、明日な」
「あ、蓮くん」
「ん?」
「私と話してくれてありがとう」
「こっちこそありがとな、楽しかった」
「うん、じゃまた明日ね、」
なんか、久しぶりに話した気がするな、
ガチャ
「ただいま」
私の部屋の電気をつけてベットに転がった。
やっぱし思う、どうして私なんかと話してくれたんだろうなって、
ずっと考えていると、時間が過ぎていた。
もう11時、考え過ぎたのかな、お風呂に入り、歯を磨いたりして寝る準備をした。
そのまま寝た
朝いつもと同じ道を歩く、今日は音楽を聴きながら歩いた。
私が好きな曲をリピートしながら小声で歌っていた。
教室に入ると蓮くんの姿はあり、クラスメイトと沢山話しているのが一番に目に入った。
ゆっくり入ると蓮くんに質問している声が耳に入りスマホに集中できない。
朝のチャイムがなり蓮くんの周りにいたクラスメイトは席に戻った。
クラスメイトが席に着くと、
「おはよう」
っと小さな声で挨拶してきてくれた。私も、
「おはよう」
と返した。
なんだろう、挨拶ってこんな感じだっけと言う違和感があった。
蓮くんとは興味や趣味があっていてすごく話してて楽しいと感じた。
そう感じたのは、何ヶ月ぶりだろうと思いながら話していた。
放課はクラスメイトが来るので話さないようにしているけど、帰り道が同じで最近はよく話している。
「南はどうして音楽を好きになったの?」
「え、?」
確かに、どうして好きになったんだっけ、
「うーん、」
そう考えていると思い当たることがあった。