TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

この愛は滲まないから

一覧ページ

「この愛は滲まないから」のメインビジュアル

この愛は滲まないから

1 - この愛は滲まないから

♥

1,100

2023年01月06日

シェアするシェアする
報告する

なっがいの書いてたら疲れたので息抜き作品です



いやはや作品とも呼べない


頭空っぽで読んでいただけたら、、











桃さんとだれか


















本当は全部分かってる。



こんなことをしても、こんなことを聞いても、無駄なんだって分かってる。



それでも、それでも。






組み敷いた小さな身体は、可哀想なくらいに震えていた。


不安と恐怖に揺れる瞳には、今にも溢れてしまいそうなくらい涙が溜まっていて。



拭おうと伸ばした手に、彼は身体を竦ませた。




「さとみ、くん」




震える声が、愛しい声が俺を呼ぶ。



初めて会った日の、あの快活な姿の面影はない。




そんな顔をさせたかったわけじゃない。



怖がらせたかったわけじゃない。





ただ、俺は。




「なぁ」




ついに瞳から溢れ出した涙を、指先でなぞった。


滑らかな肌は思った以上に触り心地が良くて、

思わず両手で頬を包み込んだ。



手に、温かい涙が滲んでいく。



俺を恐れて流れた涙が、滲んでいく。





「なぁ、俺じゃだめ?」





なにが、と言いたげな彼の、その耳元に。



叩きつけるように手をついた。





ひゅっと息を吸い、反射で強く閉じられた瞳。






違う、ごめん、怖がらせたくないんだよ。



俺はただ、




「お前が好きなんだ」




恐怖に歪む顔を見ていられなくて、彼の胸へ額を落とした。




好きだと。繰り返し何度も愛の言葉を紡いだ。




自分でも笑ってしまいそうになるくらいに情けない声。



でも止められなかった。





他の誰でもなく、お前の心が欲しい。



ただそれだけなんだ。







お前の心は、あの日アイツと一緒に消えたんだって、分かってる。



分かってるんだ、けど、それでも。






「好きなんだ」




なぁ、俺を見てよ。



俺ならいつだって抱きしめてやれる。



お前が呼べば、どこにでもすぐに飛んでいくよ。




お前の前から消えたりなんて絶対しない。




お前の心に居座るアイツには出来ないことを、俺なら全部やってあげられる。





だから頼む、頼むよ、なぁ。






俺を見て






Fin.










前の “君の腕の中で” 割と好評でうれしいです~





この作品はいかがでしたか?

1,100

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚