テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
咲乃ルイ
#バトル
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
{昨夜未明、複数の男女が倒れているのが発見されました。傷跡がなく、医療検査でも心臓などに損傷がないことから、捜査が難航しています。}ラジオのニュースを聞いていた僕は食べていた冷食の魂を(また)吹き出した。そして咄嗟に、部屋にいた暗夢を呼んだ。
「暗夢、どういうこと?」
「神が変わって規制が緩くなったからね。今度こそ誰か喰われるかも。」
「早!クラスの皆は大丈夫かな…。」
「まだ大丈夫だと思うけど、いずれ本格的に戦争が始まるよ。じゃ今日は、前に切らしてたエナジードリンクと透明薬、そして念の為だけど、あさひちゃんが食われないように魂を防衛する予防剤を作るか。」
「やっとかよ…。そして結局はあさひちゃんか…。」
「まずは共通して死者の魂がいるから、黒い死靈たくさん狩るよ。じゃ、行くよ。」
空に着いた。
「で、何体必要なの?」
「四十四体あれば間に合うよ。」
「だる…。」
死者の魂を狩ったのち、暗夢はまた動き出した。
「次の場所どこ?遠くない?」
「鳥取砂丘。透明薬には大量の砂がいるんだよ。」
久慈から鳥取までは一時間で到着した。妖怪の浮遊って速いんだね。
「砂とって…、じゃ帰るよ。」
「えー。お土産は?」
「あんま時間ないからね、今日中に完成させるんだよ。最後、またあのボロアパートに行くよ。」
輝と奏が同棲してるとこか。行きたくねえよー。
「着いたよ。じゃこの愛情複製機で…。」
「ドラえもんかな?」
「はい、予防剤も病気の回復も、いたわる人間の愛情が必須なんだよ。あ、ちなみに妖怪が飲むと死ぬから気を付けてね。」
「妖怪は愛にアレルギーなのか…。」
「悲しいこと言わない!じゃあ最後に私の妖力を混ぜて、はい!薬三種の素が完成!」
「良かった。」
「じゃ、あさひちゃん家に届けに行くよー。」
深夜。僕たちはあさひちゃん家に入った。暗夢は既に興奮している。
「じゃ、白夜くんは夢のなかでは透明薬使ってね。」
「うん。」
そして夢に入る。僕は咄嗟に透明薬を飲んだ。
「あれ?暗夢ちゃんどうしたの?」
「美味しいラムネ買ってきたんだけど、一緒に食べない?はいあーん。」
僕はクリスマス以来の吐き気がする。輝と奏でもそんなこと…あれ?給食の時してたっけ?
そして夢から覚めた。
「これであさひちゃんは大丈夫だよ。」
「はいはい、良かったね。」
よく考えたら、妖怪になって以来マトモに人間を愛を持ってない僕のほうがおかしいように感じてきた。流石にまだなって四ヶ月の妖怪だし、もうちょっと人間に優しくしよ…。
「ところで、人間の魂を早速食べた妖怪…アテはあるの?」
「あの感じは、夢空かな?『自由性』最強の妖怪。多分すぐに戦うと思うよ。」