TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

好きになってはいけない人

一覧ページ

「好きになってはいけない人」のメインビジュアル

好きになってはいけない人

1 - 『溢れる"会いたい"は言えない秘密』

♥

215

2022年09月06日

シェアするシェアする
報告する


「今日もありがとう!」


「んーん!こちらこそだよ〜」


「じゃ、またね〜」


「はーい」


お別れをしてからわずか5分。

もう寂しくなっている自分がいる。

日課のランニングはいつも君と2人きり。

初めは「疲れるなぁ」とか「続かなそうだな」とかばかり考えていた。

それが君と出会ってから「楽しくて」「待ち遠しくて」気付けばランニングの日課は2ヶ月を終えている。


「…はぁ」


ここ数日で何度目か数えるのを止めてしまった溜め息を吐き、びっしょりとランニングウェアを濡らしている汗をシャワーで流した。

シャワーを浴びながらも考えるのは君の事ばかりで、いい加減自分に飽き飽きする。

次はいつ会えるだろうか。

自分の事をもっと知ってほしいし、君の事をもっと知りたい。


「…君の1番になるには、どうしたら良い?」


頭の中にずっとこびり付いて離れない想い。

もうこの気持ちが普通ではない事は、紛れもない事実となっている。

出会ってからまだ2ヶ月しか経っていないとか、相手が同性であるとか。

自分にしてみれば何もおかしくない、普通の恋愛に分類される。

けれど世間からは…一般の見方からすれば…自分のこの気持ちは普通ではない、異常なモノと分類されるだろう。

まぁ、今はそんな事どうでもいい。


「会いたい」


呟いた言葉はシャワーの音に掻き消され、そして排水溝に流れていった。

そのまま流れて、どこまでも流れて、君に届くか或いは自分から消えてしまえば楽なのに。

実際は呟いた瞬間に自分の中へと戻っている。

本当に厄介で、救いが無い。


「…好きになったら辛いだけって、分かってたじゃないか」


ぐっと奥歯を噛み締め、固くシャワーを閉じるのだった。







___END___

loading

この作品はいかがでしたか?

215

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚