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🌩🦒×🤝 沸点
・ ボーイズラブではありません
・ 名前伏せません
・ ご本人様とは全く関係ありません
・ 刺される 、過呼吸 、吐血あります
・ 完全捏造です 、苦手な方はお逃げ遊ばせ
・ 🌩🦒→「」 、🤝→『』 、他のライバー→[]( 口調で見分けてください🙇♀️ )
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【 🤝side 】
『 リトくんって 、怒らないよねぇ 。 』
「 あ ?なに急に 。 」
机に肘をつき頬に手を当てたままリトくんの顔を見つめる 。そういえばリトくんは注意することはあるけど 、怒ったことはないなって思ってつい声に出してしまった 。
「 まぁ 、たしかにな 。でも俺も怒りたくねえし 。 」
空になったペットボトルを潰しながらそう呟くリトくん 。『 ふうん 』と相槌を打つと「 なんだその返事 」と肘で軽くつつかれた 。
[ リト〜 、テツ〜 。もうそろ行くよ ? ]
「 了解 。 」
『 ん ! 』
_ 現地
俺たちは依頼主の人と軽く会釈してから現地に向かった 。胸を張って『 任せてください 』と得意気に言ってしまったが 、本当は不安で仕方がない 。
なんなら毎度任務をしにいくときに 、なぜかこれまでの救えなかった人達のあの鈍く歪ななんとも言えない顔がフラッシュバックするせいでやる気すらもなくなってきてしまう 。
「 テツ 、不安か ? 」
『 ッ !…… まぁ 、? 』
「 ッはは 、だよな 。俺もちょっと緊張してる 。 」
リトくんの胸に添えられている手はぶるぶると小刻みに震えていた 。珍しい 。あのリトくんが不安だなんて 。
『 ……… 大丈夫 。今までも 、上手くやってきたんだから 。 』
「 … だな 。ッし 、行くぞ ! 」
作戦はこうだ 。
リトくんと俺は大きい奴らを中心に倒していく 、ウェンくんとマナくんは小さい奴らを倒しながら逃げ遅れた人達を避難させる 。
作戦の失敗は許されない 。ゲームのように 、何度も挑戦できる訳では無い 。リトくんと顔を見合せてからいつも通り鋭利なナイフを取り出して敵共の弱点を探るように切ってゆく 。
『 リトくん !腹ら辺 ! 』
「 腹ってどこだよ ! 」
『 デカイところ !! 』
戦いながら大声で話す 。普通に無線で話せばいいのに 、と思うこともあるけど戦闘中にはもう忘れてしまう 。だから大体任務後には喉壊したりもするんだよなあ 。
[ あーあー 。こちらマナ 、恐らく全滅です 。 ]
無線から聞こえる爽やかな声 。
もう倒し終わったのか 、早いな 。俺らも早く終わらせよう 。
一気に切るスピードを早くする 。腕をこれでもかというくらいにぶんぶん振って奴らの体を切り刻んでいく 。
[ テツー !! ]
『 !! 』
遠くから俺の名前を誰かが呼ぶ 。振り返ると遠くの方にウェンくんとマナくんが立っていた 。2人では心細かったから少し安心した 。
[ ほら手止めんなよ〜 ! ]
俺の横を素早く通り過ぎてそのまま敵の方に突っ込んでいくウェンくん 。よくもそんな楽しそうに飛び込めるな 。俺もマナくんと向かおうとマナくんの方に目線を向けた瞬間 、何かが目に映り込んだ 。マナくんの下に 、何か 、
『 !マナくん !!! 』
[ え 、? ]
グサッ 。
『 … か 、はッ 、 』
[ !!テツ !!!!! ]
横腹が熱くなると同時に全身に激痛が走る 。その場にがくんと崩れ落ちる 。酸素が薄い 。息が出来ない 。口から血が溢れ出てくる 。
マナくんを庇った後に攻撃しようと思ったけど 、無理だったみたいだ 。
『 はっ 、はっ 、はぁっ 、あッ 、゛゛ 』
痛い 、痛い痛い痛い痛い 。痛すぎる 。
痛くて 、生理的な涙が溢れ出てきて喉からキュゥ〜ッと声にならない声が出る 。
残機は … って 、残機猫いなくね 、?
[ テツ !!テツ !!!聞こえる !? ]
『 かひゅッ 、いたぃ 、ぁ 、うぇんく 、゛おれ 、しんじゃ 、ッ 』
背中をとんとんとんと叩きながら必死に大きな声で声を掛けてくれるが 、息を整えるどころか呼吸をすることすらままならない 。人間の本能というやつなのか 、死ぬと自覚して怖くなって 、情けなく助けてくれとウェンくんに縋っている 。
「 マナどけ 、俺が病院連れてく 。 」
[ ッえ 、でも街までだいぶ距離が 、 ]
「 俺が全力出す 。テツを助けるためにはそれしかねぇ 。 」
急にすっと持ち上げられる 。細く目を開くと前にはリトくんの顔と空が映った 。多分 、俺お姫様抱っこされてる 。いつも怪我したら「 なにしてんだよ 」とか言いながら雑に肩に担いでくるのに 。
「 はっ 、はッ 、 」
『 は … 、りとく …… 、いいよ … 、もぅ 、はっ 、゛… 』
「 ッせぇ 、喋んな 、まだわかんね 、だろ 。 」
視界が大きく揺れる 。俺のために走ってくれているのか 。嬉しいなあ 。
『 あは … 、りとく 、゛ありがと 、…… 』
「 … はッ 、はっ 、 」
そう一言呟いて 、重い瞼を閉じた 。
『 …… ん 、? 』
ゆっくり目を開ける 。明るい月光が窓から室内に差し込み 、少し開いた窓の間からは冷たい風が吹き込んでいる 。
『 ッは 、?俺 、生きて 、 』
[ あ …… 。 ]
『 … !… マナくん 、。 』
ガラガラと音を立てて部屋のドアが開く 。目を向けるとそこには大きく目を見開いて俺を見つめるマナくんがいた 。
[ は …… 、は …… 、ッ … !てつ … ! ]
『 えちょっと 、マナくん !? 』
急にその場にうずくまって泣き出してしまった 。すぐ傍で慰めたいが 、まだ横腹が痛くてベッドから立ち上がることができない 。
[ てつ … おはよお …… 、ぐすッ 、 ]
『 うん 、おはよう 。ごめん 、俺のせいで作戦も … 、 』
[ 作戦はたしかに崩れたけど 、ちゃんと僕らで倒したんだから 。安心してよ 。 ]
『 あ 、ウェンくん … と 、リトくん 、 』
気づけば大泣きしているマナくんの後ろにウェンくんとリトくんが立っていた 。
「 マナ 、ウェン 、俺ちょっと話したいことあるからちょっとだけ出てくんね 。 」
『 え 。 』
[ あッ 、はぁ〜い 。 ]
ウェンくんはそのままマナくんを連れて部屋を出ていってしまった 。『 待って 』と立ち上がろうとすると 、リトくんが大きく咳払いをした 。ピタッと身体が止まる 。
「 テツ 。 」
彼の低い声がこの静かな部屋に響いて空気がピリつく 。思わず背筋を伸ばした 。
「 人間は脆いんだよ 。わかるか ? 」
『 ぁ 、うん 、 。 』
「 お前も人間だろ 。 」
『 …… なのか 、なぁ … 。わかんないけど … そうだと 、思う 。 』
一応俺は呪いをかけられて 21歳 + ∞ という年齢だから人間と名乗っていいのか少し危うい 。でも人間か人外かで言われると多分 、人間の方が近いと思う 。
「 ……… どんだけ心配したと思ってんだよ 、。 」
『 ! 』
息を吐くようにしてそう呟くリトくん 。俯くリトくんの目には涙が溜まっているように見えた 。
『 … ごめん 、リトくん 。俺 、オリエンスの皆には死んで欲しくなくて 。 』
ぐっと堪えていた涙がぽろぽろと落ちる 。
「 … ッは 、泣くなよ 。 」
がしがしとゴツゴツした大きな手で頭を撫でられる 。慰められて余計に涙が溢れ出てくる 。それから数分 、情けない声を出しながら赤ん坊のように泣いてリトくんに甘えた 。
『 はぁ … 、っ …… 疲れたぁ 、 』
「 そりゃそんだけ泣いたら疲れるだろ 。 」
「 …… 仲間を助けるのも大事なことだ 。でも 、自分が死んだら元も子もねえ 。 」
ずっと下を向いていたリトくんの目線がすっと上がって 、やっと目が合った 。真っ直ぐなリトくんの目に吸い込まれそうになる 。
「 お前は自分を大事にすることを覚えろ 。 」
『 !お 、おぉ 、! 』
「 目輝かせんな 、ちゃんと覚えろよ 笑 」
そう言って部屋を出ていった 。
結局俺は約3週間程で退院できた 。横腹の傷はまだ少し痛むけど前よりは楽になった 。
あと 、これはウェンくんから聞いた話だけど 、病院について医者に診てもらってるとき3人は待合室で待っててくれたらしいんだけど 、その時1番心配してたのはリトくんだったらしい 。
両手をぐっと握ってずっと「 頼む … 」って呟いてたらしい 。マナくんもウェンくんももちろん心配はしてたけど 、リトくんはまるで自分のことのように考えてたって 。
退院後にちゃんとコーヒーを奢って感謝を伝えた 。
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たまにはボーイズラブ系じゃなくて 、捏造小説系( ? )とかもいーですね 。
ここまで見てくれてありがとうございます !