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🍱🦖×👻🔪 貧血
・ ご本人様とは全く関係ありません
・ 完全捏造( フィクション )です
・ 名前伏せません
・ 過呼吸 、嘔吐 、血 、軽傷あります
・ 苦手な方はお逃げあそばせ(?)
・ 🍱🦖→「」 、👻🔪→『』
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【 👻🔪side 】
『 抜刀 … !゛ 』
グワァァァ !!
『 ッ 、多すぎねぇか 、゛ 』
目の前に立ちはだかる小賢しい奴ら 。今回はいつもよりも量が多くてどれだけ斬ってもすぐ湧いて出てきやがる 。
『 ッくそ 、!゛ 』
ぶんぶんと細い刀を振り回して奴らを斬る 。気づけば周辺はまるで血の海のようになっていた 。
『 ッチ 、はぁッ … 、!゛ 』
「 ロウきゅ〜ん !! 」
『 あ 、?!゛ 』
急に遠くの方から聞き覚えのある声とあだ名が聞こえた 。後ろを振り向いてみればそこには同期の赤城ウェンという男が立っていた 。
『 は 、なんでお前 、! 』
「 え〜っ ?だってライから 援助行って欲しい って言われたからつい ! 」
『 つい !じゃねぇよ … 、ッう 、 』ぐらっ 、
くそ 、頭がぐわんぐわんして 、
「 ロウきゅん !っ 、と … 、大丈夫 ? 」
『 っぉ 、ぁ 、おん … 。さっき頭ぶつけたからかもしれん 、 』
「 え〜 ?!休んどきな !? 」
『 余計なお世話だわ 、早く終わらせるぞ ! 』
「 はいはぁい ! 」
_ 数分後
『 はぁっ … はぁ … 、ッ ゛ 』
くそ 、くそくそくそ !!
なんで減らない !なんで倒れない !?
さっきからずっと攻撃して 、たしかに倒してんのに 、なんで減らねぇんだよ !!
苛立ちと焦りで汗が止まらない 。手も小刻みに震えている 。
『 ッ … っあああ !!゛ 』
こんなところで負けてたまるか 。
力を振り絞って刀をぶんと大きく縦に振った 。
「 ロウきゅん !!後ろ !! 」
『 ッは 、? 』
ザシュッ 。
気づかなかった 、後ろにも居たのか 。何かが切れる音と同時に背中に激痛が走る 。
『 は 、ッぅあ !゛ 』
思わず体勢を崩してしまい 、その場に座り込んだ 。視界がゆらゆらと揺れる 。
… あれ 、腕とか脚とかよく見たら色んなところ傷ついてんじゃん 。頭も痛いし心臓もばくばくしてるし 、
俺もしかしたら死ぬんじゃ 、
「 うぉーー !!ロウきゅんの仇ッ !! 」
『 ッは 、?!ウェン 、!゛ 』
「 僕いるの忘れてない !?ロウきゅん 、1人で突っ込んでくからびっくりしちゃった ! 」
大剣で襲いかかってくる敵をズバズバと斬ってゆくウェン 。
いつもはふざけてばっかな奴だからこそこういう一面を見ると こいつもちゃんとヒーローなんだな って思う 。
「 っとと … 、任務完了 !ロウきゅん 、本部に報告できる ? 」
『 できる 。… あーあー 、こちら小柳 … と赤城 、任務完了 。 』ピピッ …
本部の無線から元気な了解が聞こえた 。多分 、ライだと思う 。後ろもガヤガヤしてたからオリエンスとかも集まってんのかな 。
「 ロウきゅん大丈夫 ?背中刺されてたよね ? 」
『 ん 、大丈夫 、 』
差し伸べられた手を握りよろけながらも立ち上がる 。大丈夫って言ったけど 、正直なこと言うと痛いしなんなら頭痛と吐き気までする 。さすさすと腹をさすっていると 、
「 ?大丈夫 ?腹痛 ? 」
と 、すかさずウェンが声をかけてくれた 。思わず癖でまた 大丈夫 が出そうになったけど 、流石にキツいから嘘を飲み込んで本音を吐いた 。
『 …… ごめんウェン 、ちょっと気持ち悪い 、 』
「 え 、大丈夫 、?もうちょっとで着くけど 、歩ける ? 」
『 …… 、…… 無理 、すまん 。 』
「 うーん … っよし !ロウきゅん僕の上乗って ! 」
『 は 、? 』
急に俺の前にしゃがむウェンに困惑する 。多分おんぶってことなんだろうけど 、この歳になって誰かにおんぶされるだなんて普通に恥ずいだろ 。
「 ほら !歩けないならおんぶするから ! 」
『 ちょ 、やっぱいいから 。 』
「 あ 、わかった抱っこね !わがままなんだから〜 ♬ 」ひょいっ 、
『 は !?ちょ 、おろせばかっ !!おろせって 、おい !! 』
そう言って持ち上げられて俗に言うお姫様抱っこをされる 。これでもかという程に暴れるが 、全くおろしてくれない 。もはや気にしてない 。こんなんされんだったらまだおんぶの方がよかった … 。
_ 本部
『 ッ …… ゛ 』
本部に着いたときにはもう俺の体調は限界を迎えていた 。頭はぐわんぐわんしてるし 、今にも吐きそう 。でも 、ウェンに抱き上げられたまま吐き出す訳にもいかない 。手で口を抑える 。
『 ッ … 、ッ …… ゛ 』
「 着いたよ〜 、ってロウきゅん 、!?大丈夫 !? 」
『 うぇッ 、゛おねが 、トイレ連れてってくんね 、゛ 』
「 ぇ 、でも … 」
『 みんなに情けない … とこ 、見られたくね 、ぇ ゛ 』
「 …… わかった 。 」
視界と身体が大きく揺れる 。振動で一瞬吐き出そうになるが 、堪えてウェンの服をぎゅっと掴む 。
「 ついたよ 、大丈夫 、? 」
『 ッげほっ 、けほ 、かはっ ゛ 』
なんだこれ
吐瀉物は喉まできてんのに 、口から出ねぇ
焦りと不安が高まる 。
「 僕どうすればいい ? 」
『 かはッ 、げほッ …… 、゛… そばにいて 、ほしい … 。 』
「 わかった 、離れないから安心してね 。 」
息遣いがどんどん荒くなる 。横腹がきゅっとなって痛い 。でもウェンが隣で優しく俺の背中をさすってくれてるからまだ辛くない 、苦しくない 。
情けない俺を見られるのは嫌だ 。けど 、1人になるのはもっと嫌だ 。片手でウェンの服をきゅっと掴む 。
「 … !… 大丈夫 ?吐けそう ? 」
『 っ … 吐けない 、゛でも 、吐きたくね 、 』
「 でも吐かないと苦しいよ ?ほら 、 」
急に両頬に手を添えられ 、無理矢理ウェンの方を向かされる 。頭にはてなを浮かべていると今度は口の中にウェンの長い指が入ってきた 。
『 はっ 、!?なにひてっ 、゛ 』
「 ごめん 、苦しいと思うけどっ … 」
喉奥まで指が来て一気に苦しくなる 。でも 、なんか 、吐ける気が 、
『 はッ 、!ごっ 、げほッッ ゛ 』
ばしゃっと勢いよく床に飛び散る吐瀉物 。吐けたのはいいものの 、ウェンの方を向いてたから便器じゃなくて床に吐いてしまった 。なんならウェンの服にも … 。
『 かはッ 、はッ 、げぼッ 、ごほっ ゛ 』
「 大丈夫大丈夫 、全部吐いちゃいな ? 」
『 ぉえッ 、゛がっ 、げぼっ 、 』
やっと全部出て 、吐き気が身体から抜けた 。でも荒い呼吸は治りそうにない 。肩を動かして必死に呼吸する 。
『 はッ 、はひゅ 、うぇ 、゛ 』
「 僕に合わせて深呼吸して 。 」
『 はッ 、はっ 、はっ ゛ 』こくこく 、
どれだけ情けない姿を見せても 、ウェンの服に吐瀉物をつけてしまう程嘔吐しても 、引かないでずっとそばに居てくれた 。まじで 、優しいんだな 。そう思うと自然と涙が溢れ出てきた 。
「 す〜 … 、ってロウきゅん !?泣かないで 、? 」
『 っ 、ごめ …… ゛もう大丈夫 、 』
「 どしたの ?まだ苦しい ? 」
『 大丈夫 、… ゛ 』
また優しく服で涙を拭き取ってくれた 。何でここまでしてくれんだ 、こいつ 。
「 じゃ 、一旦仮眠室行こっか 。 」
『 … ウェンほんとごめん 、めっちゃ迷惑かけた 。 』
「 ん 、いーよっ !てか 、ロウきゅんももっと人に迷惑かけなくちゃ !助けてって言うのも大事な事だよ !? 」
『 ふ 、そうだな 。 』
あの後 、俺はちゃんと水飲んで苦い薬も飲んでゆっくり寝た 。翌日医者に診てもらったが 、やっぱり貧血だったみたい 。
ウェンはというと 、俺が寝るまでずっと仮眠室に居座ってくれてた 。汚れた服は洗濯したらしくて 、トイレは俺が寝てる間に掃除してくれたらしい 。
あと 、ウェンにライとか星導に言ったどうか聞いてみたら
「 言うわけないよ !だってロウきゅんこーゆーの言って欲しくないでしょ ?言った方がよかった !? 」
って言ってた 。まじで 、ウェンは俺の脳内に住んでんのかってくらい俺の考えてることよくわかってるからもはや怖いまである 。でも 、同期たちに言ってないって聞いて 、めっちゃ安心した 。
何回もウェンに迷惑かけちゃったけど 、同時に色んなことを学んだ気もする 。とりあえず 、ウェンに感謝しないとな 。
『 ウェン 。 』
「 んー ? 」
『 ありがと 。 』
「 えっ ?な 、なに ?日頃の感謝 !?え〜 !?ロウきゅんそんな 、いーのに !! 」
…
やっぱりめんどくせぇ奴だな 。
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リアルで嘔吐とか吐瀉物見るのはすんごい苦手なのに 、こーゆーの書くのは大好き … 🫶