第一話ダーー
「詩織〜何処だ〜」その声は屋敷内に響き渡った、
この声の主は、酒呑童子という鬼の頭である、20歳ほどの女性の姿をしていて、酒好きだ。
「今、出て来るなら怒りませんよー💢」
この少し怒り気味の声の主は、茨木童子という女性で18歳ほどの姿をしている。そして、酒呑童子の右腕を名乗っている。
「あっ、見つけましたー💢」と詩織の隠れていたふすまをドンッと大きな音を立てて言った。
「たまにいたずらをするのも良いですが、真面目に勉強にも取り組んでください💢」圧をかけるようにして詩織を叱っている。
顔が青ざめていきながら、
「ご、ごめんなさい」と言った。この6歳ほどの幼い女の子が詩織。いたずらっ子だけど怒られるのがとても苦手なようだ。
「まあまあ、この辺にしておいたらどうだ?」と、
酒呑童子が、泣いてる子供に不慣れな様子で茨木童子に言った。
「ダメですよ!やるべき事をやらないで遊んでばかりいたら、将来ダメ人間になってしまいます!」
「いくら酒呑童子さまが言ってもこればっかりは、譲れません!」と、屋敷内にその怒鳴り声が響き渡る。そして、酒呑童子と茨木童子の言い争いは、すぐに屋敷で暮らしているみんなに知れ渡り、
「なんだなんだ?」「ケンカか?」「面白そうだな」
と3人を見に庭や縁側に集まって来た、そしたら、2人の[茨木童子の一方的な]怒鳴り声と屋敷で暮らしているみんなの騒ぎ声が合わさって、耳鳴りが聞こえてくるほどにうるさくなり、
「もーいいから、わたしが悪かったから、みんな静かにしてっ💢」と、詩織が声を張り上げて言った。
すると途端に静かになった、それは、詩織がふだんこんな大声を出す事があまりないからだろう。
「ごっごめんな!飴をやるからこれで、機嫌を直してくれ!」と、酒呑童子が慌てながら言う、
「ごめんっ」「ごめんね〜」「ごめんなさい」
続けて屋敷のみんなも言う、
「これでは、私が悪いようではないですか‼︎」茨木童子の声は、少し泣きそうな声だった。(ダッ)茨木童子が屋敷から飛び出て行った、
「茨木童子‼︎」酒呑童子の声だ。酒呑童子の顔がどんどん青ざめていく、
「ごめん、しばらく一人にさせてくれ‥」そう言って静かに自分の部屋に戻って行った。
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