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本当に、なんでこうなってしまったんだろう
☀️「い、いいいいい、飯綱くん?!」
🍶「そんな趣味あったんか…」
🎭「やべえな」
おい、当事者。余裕だな、おい
数分前
🧣「…学園長、それ…隠してますけどわかりますからね?」
🎭「別に…貴方見慣れてるでしょ」
🧣「それを学校で読まないでくれません?」
🎭「いやな?学園長意外に暇なんだって。あと、持ってきたじゃなくて取ってきただから」
暇だからってわざわざエロ本もってくんなよ…ま、疲れてんのかね。てかそれ…
🧣「…」
🎭「そんな目で見ないでください。付録です」
🧣「付録でBL本ついてくんのなんなんだよ」
🎭「すごいですよね、今の時代。あまり良さはわかりませんが」
あー…よし、没収。焼却しよう。こんな上司嫌すぎる…てか、あんた良さがわからない割に進んでんのな
🧣「…なんです?」
🎭「いや、だって貴方取り上げる気満々じゃないですか」
🧣「分からないんでしょ?俺が貰います」
🎭「そういう趣味が?」
🧣「ねえよ」
🎭「なら私が持ってます」
だから…!!学校だぞ、ここ?!
🧣「いーから貸してください!!!!!」
🎭「…」
🧣「あ、っっっっっちょ、待て!!!!!」
あいつ逃走しやがった!!!!!!…かまいたちに足で勝てると思うなよ…!
こうして、昼休みに学園長vs飯綱による逃走劇が幕を開けた
ただ、やはりかまいたちに足で勝てるわけもなく。捕まりそうになり、慌てて部屋に入り息をころす学園長。しかし、飯綱にはバレていた
🧣「さて…貸してください 」
🎭「…っっ貴方に何がわかるんですか?!というか、私の気持ちをわかってくださいよ!!!!!」
🧣「はぁ?」
🎭「部下はまた体育館ぶった斬るし!!!!!反省もしない!毎日菓子を巻き上げにくるわ…もう苦労しかないんですって!!!!!考えてみろよ!!!!!!!!!!!!」
🧣「…」
…確かに、申し訳ないとは思うが…エロ本はダメだろ…
🧣「…ガチャッッッッ」
🎭「なぜ鍵を?」
🧣「ここなら誰も来ねえしバレずに見れんじゃねーの?」
🎭「…貴方も見ます?」
🧣「興味ねえよ…」
🎭「私だってないですよ」
ならなんで読んでんだ
学園長は、もうかれこれ5日ほど寝ていない。つまり、常に深夜テンション状態である。しかし、飯綱がそれに気づくわけもなく
🧣「…じゃ、少しだけ」
🎭「どうぞ」
🧣「…え、こんな感じなんですか?」
🎭「ええ」
🧣「…男に言われても、って感じっすね…」
🎭「そうか?」
🧣「え?」
口調が変わった…つまり、『学園長』ではなく『蘆屋道満』であるということ
🎭「…抱かせてやるからいい子にしろよ?」
🧣「へ…?」
無駄にいい顔が晒されるということ。その顔で、その声で言われても、…
🧣「…」
🎭「んな侮蔑まじりにみんなよなぁ…」
🧣「軽蔑です」
🎭「…お前も言ってみろよ」
🧣「セクハラで訴えますよ?」
🎭「どうぞご勝手に。ここの学校の頂点俺だし、そもそも妖怪省はあっても妖怪教育委員会はねえぞ(笑)?」
🧣「外道が…」
🎭「あ?」
🧣「…え、あんたが言ったやつ?」
🎭「記憶上それが1番過激だった」
🧣「なんで過激なの選ぶんですか…」
🎭「興味」
🧣「…あー…」
🎭「ちなみに手抜きだと判断したら給料5割引くからな」
🧣「クソ上司…!!」
飯綱も、5日ほど寝ていなかった。最近、寝つきが悪く、イライラするので極限まで疲れたら寝れるだろうという考えに至った。これが、どのような結果を生むかも知らずに
🧣「はいはいわかりましたよ…抱かれてやるから黙ってろ」
🎭「おい、セリフちげえぞ」
🧣「もういいじゃないですか。類義語言ったんだし、昼休みも終わるんで戻してください」
🎭「へいへい…」
ザワザワヒソシソ
放送室からでると、やけに校内が騒がしかった。なにやら視線も痛い
🧣「…なにかしました?」
🎭「あれですかね。話声漏れてましたかね?」
🧣「は?!」
🎭「憶測ですよ」
漏れてたとしたら教師人生どころか人生終了する
なんだかんだで職員室まで戻ると、晴明と凛太郎は真っ赤に、恵比寿先生はいつもより笑顔が黒い
☀️「い、いいいいいい飯綱くん?/////////」
🍶「なんや、あんな趣味あったんか…//////////」
🦐「公衆前わいせつですか?」
🧣🎭「?」
公衆前?…まてよ、俺と学園長がはいった部屋、なんだった…?
🧣「が、学園長…?」
🎭「…放送室でしたね、あそこ」
面白いぐらいに顔が青くなっていく飯綱。に対してかなり冷静な学園長
🧣「嘘だろ…まじかぁ…」
☀️「嘘だろ、はこっちのセリフだよ!!!!!いつからそんな関係になってたのさ!!!!!」
🧣「…?」
🎭「…晴明くん。君たちにはどういう放送がされましたか?」
関係?話の文脈で…何を読んでたのかについて問い詰められるならまだしも、関係?
☀️「えっとね…」
飯綱が学園長を放送室に追い詰めたのと同時刻
☀️「あれ、学園長と飯綱くんいないね」
🍶「せやなぁ…2人ともどっかに寝にいったんとちゃう?最近寝れとらんみたいやったし」
☀️「どっかって…どこ?」
🍶「…しゃあない探すかぁ」
晴明と凛太郎は、飯綱と学園長を探していた
☀️「あ、恵比寿先生!い、…秦中先生と学園長知りませんか?」
🦐「あれ、安倍先生たちも?」
🍶「幸運パワーで見つけろやとっとと」
🦐「そう思ったんだけどね〜」
時を同じく、恵比寿も飯綱を探していたらしいが、見つけられずにいた。晴明や凛太郎なら居場所を知っているかと思い聞いてみたが、無駄骨だった
☀️「う〜ん…どこだ、
『ガタンっっっっっっっ 』
🍶「…なんや、放送室に誰かいるんか?」
☀️「大丈夫かな…音が…」
放送室にしては、かなり大きいい音がなった。人が、ぶつかったような音が
🍶「もしかして飯綱くんか?」
☀️「…だとしたらおかしくない?こんな昼休みの終わりに…。いつも最初じゃない?」
🍶「確かに…行動パターンとずれとるなあ…なら学園長とちゃう?」
☀️「学園長は能力で直接言いにくるんじゃない?」
🍶「ほな、誰やろn
『っっ貴方に何がわかるんですか?!というか、私の気持ちを分かってくださいよ!!!!!』
大きな音の後に突如響いた、学園長の声。しかも、かなりの修羅場
☀️🍶🦐「…」
ざわついていた校内が、一気に静まり返った
🍶「おい…!続きはどないしたねん?!」
🦐「これは行かなくて良かったかも」
ある意味幸運な恵比寿。本格的に探し始めれば、この修羅場に鉢合わせていたことだろう
☀️「あ、相手は…?」
本来の目的も忘れ、放送の続きを気にする3人。いや、放送をきいた全校生徒含め
ザーザザッッザ ザー
🍶「あ゛ークソッッ。邪魔なノイズやわぁ 」
☀️「くそぅ…気になるじゃねーか…!」
先ほどから、ノイズ音しか響いてこない。痺れを切らし始めた時に、それは聞こえた
『はいはいわかりましたよ…抱かれてやるから黙ってろ』
☀️🍶「〜〜〜〜?!」
キャッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
🦐「こ、この声…」
☀️🍶「い、飯綱くんや…」
「き、聞いちゃいけないものじゃない…?」
「でも、あの流れであの返しは…え、既にデキてた?」
聞こえてくるはずもない声。そして、聞きたくもないようなセリフ。流石の恵比寿も顔が引き攣っている。生徒たちの黄色い悲鳴もそこら中から聞こえる。もはや学校で何をしてるんだ、という言葉より、いつそんな関係に、なぜこうなったかの方に思考が集中し始めた晴明と凛太郎、恵比寿だった
🧣「よりにもよってそこオンリーかよ?!」
🎭「…やべえな」
エロ本より事態が重くなっている気する
☀️「ぼ、僕は応援するよ…?」
🧣「すんな…いっそのこと俺を退魔の力で祓ってくれ…」
🎭「責任取ってやろうか(笑)?」
🍶「学園長堂々しすぎちゃう?」
さっきから無駄に堂々する学園長と幽体離脱しかけている飯綱
🎭「あれも教育資料だっての」
🧣「んなわきゃねーだろ!!!!!!」
🍶「生涯ネタにしたるわ」
🧣「うっせぇ!黙れ!!!!!」
☀️「あれ、ちょっと赤い…」
🧣「あーーーーーーーー!!!!!」
これ以上聞きたくないとばかりに叫ぶ飯綱。その横で学園長は漸く事態に気づいたが別に気にしないというように叫ぶ飯綱を見ていた
一方、生徒の間では割と受け入れられ、後日有志の生徒によって『学秦or秦学尊死隊』というアカウントが作られた。初日は、『#学秦』『#秦学』『#BL疑惑』『#放送口撃事件』といったタグ付きで大いに盛り上がった。このアカウントの存在を、当事者はまだ知らない