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目が覚めると 俺は卸売り場に居た。
つまり、 人間オークション みたいなものだ。
( 本当にしくじった….. )
眠いと言う理由だけで あっさりと確保されてしまった自分に後悔が募る。
そもそも、最初のメールも 怪しさ満点だった。
誰から と言うことも書いていなかったし、そもそも こう言うメールは合言葉を聞いてから了承するものだ。
こんな簡単な罠に引っかかってしまった自分が馬鹿みたいだ。
ふと改め 辺りを見回すと、 古い一室に沢山の人間が札を持って 声を荒げている。
よく見ると、見慣れた姿も あった気がした。
「 ….. 嘘だよな..? 」
闇社会に通用している人間だったのか ?
あいつが?
「 そんなわけ….. 」
段々と焦りを感じる
「 落ち着け 」と思ってるが 体からは汗が止まらない。
気づけば、縛られた縄を解き その場に垂直に立っていた。
自分の意思だけで 体を動かしていた俺は 手を赤く染め、思いのままに動くロボットの様になっていた。
ぐちゃゞと音をたて、全員に 傷をつける。
跡こそ消えない様に。
次の目印になる様に。
ふーっゞ と息を荒げ、 その場から逃げ出そうとする。
だが、誰かが腕を掴む。
見慣れた姿な気がした 彼奴だった。
「 離せッッ! 」
そんな言葉で 通用する訳もなく、相手は掴み続ける。
「 ッ、このッ! 」
ナイフで、腕を斬りつけ その場から撤退する。
なんとか逃げてきた。
ここは何処だろう。
次、彼奴等と会ったら どんな顔であえば良いだろう。
彼奴が 友人だと確信したわけでも無いのに、思考が廻る。
「 はーっゞ 」
息を荒々しくしている。
逃げてきたと言うのに。
鼻から血が出ている。
頭がヒートしている証拠だ。
だが、頭は考えることを辞めず 我武者羅に考え続けた。
夜は長い。