番外編 その2
『執事の好き嫌いを直すためアーンしてたべさせてみた!』
『今回集まってもらったのは…。2階執事からはハウレス、ボスキ、アモン。3階執事からはナック。地下の執事からはフルーレ。別邸1階からはテディ。別邸2階からはベレンです。』
『食堂に集まってと言われて来ましたが…一体何を?』
『俺はさっきから嫌な予感がするんだが。』
『俺もっすよ。この目の前の…。』
『夜ご飯なら先程頂きましたが…。また何か作ったのですか?』
『野菜が沢山ある……。』
『ま、まさか……っ?』
『トマトないのかな……。』
『そうです。今から7人には好き嫌いを直してもらいます。』
『……。』
『ハウレスには焼き魚を。ボスキ、フルーレ、テディ、ベレンにはサラダを。アモンはキノコ焼きを。ナックには肉炒めを。』
『いくら主様の頼みでも俺は野菜は食わねぇ。』
『おっと。ボスキさん。そんなこと言っていいんですか?』
『どういうことだ?ロノ。』
『これ全部…主様の手作りです。』
『( ゚д゚)ハッ!』
『これを食べないってことは…主様のことも嫌いってことになりますよ?』
『…っ。』
執事たちの脳内
嫌いなもの食べたくないっ!🟰主様が作ったのを食べたくない🟰主様が嫌い。
『そ、そんなことはありません!俺は執事としてお慕いしてます!』
『まぁまぁ。俺もそこまで鬼じゃないです。特別に……。主様のあーんで、食べてもらいますから。』
『(-_-#) ピクッ』
執事たちの脳内2
主様の手作りを食べられる➕主様からのあーん🟰最高!!!!!
『それなら仕方ねぇなぁ。』
『主様にあーんされるなら…食べてもいいっす。』
『ふふっ。じゃあ初めよっか。』
✝️🦾🌹🗝🪡🧸🐾の順番
✝️
『あの、俺は自分で…。』
『ダメです。主命令。』
(職権乱用だけど……みんなに好き嫌い無くしてもらいたいし…。)
『う…っ。分かりました……。』
『早く俺の番来ねぇかな…野菜は食いたくねぇけどな。主様からのあーんなら俺も流石に食うぜ。』
『え?何言ってるの?待ってる間みんなは少しずつ食べるんだよ?』
『あ、主様!?どうしてそんな酷なことをっ!!』
『今日の私は心を鬼にしています。』
『くぅ…っ。』
『ほら、ボスキ、アモン。頑張って。応援するから。』
『ナックくんも頑張ってね、少しずつでいいからね。』
『ナックーがんばれー。(棒読み)』
『主様に食べさせてもらえるのは光栄ですがお肉は昔からダメで……。』
『ナックは無理しなくて大丈夫だよ。ナックのこと私ちゃんとわかってるから。』
(ナックの過去のことはもう知ってる。だからこそ無理して欲しくない。)
『主様贔屓っすよ!』
『アモンは食べれない訳じゃないでしょ?ほらほら、早く食べないと。』
『(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)』
『そんな可愛い顔してもダメです。』
『フルーレ、頑張って食べましょうね。あーん。』
『ラトのあーんはいいから…っ。』
『フルーレ君、少しずつでいいからね。よく噛んで食べるんだ。』
『テディさん、頑張って下さい。』
『いいなー俺も好き嫌いあれば良かったわ。』
『いいなじゃないですよぉ!』
『戯けが。いい歳をして恥ずかしくないのか。』
『シロ…お前さぁもっと励ましの言葉とかないのか?』
『はい、ハウレス。口開けて。』
『は、はい。』
『あーん。』
『ん……。もぐ、もぐ…。あれ? 』
『ふふ、どうしたの?』
『魚の生臭さがないような…。』
『もちろん。ロノに協力してもらって、工夫したんだよ。私が食べさせるとはいえ…少しでも美味しく食べてもらいたいからさ。』
『主様……。ありがとうございます…!』
『後は自分で食べられそ?』
『は、はい!あ、でも、せっかくなら…。』
『ダメだ。お前は自分で食え。主様。次は俺だろ?』
『ボスキ食べられるかなー?』
『舐めんなよ。俺だって男なんだ。』
🦾
『はい、あーん。』
『……。』
(やっぱり難しかったかな。)
グイッ
『っ!?』
フォークを引っ張られてボスキの口にトマトが入る。
『ペロッ。主様の照れた顔を見ながら食べたから美味いな。』
『っ〜!!』
(やられた……っ。)
『じゃ、じゃあ次…。』
『あぁ。』
『…っ。』
『どうした?あーんしてくれるんだろ?』
(ボスキめー!!!ボスキだけ優位に立たせてなるものか。)
グイッ
私はボスキのネクタイを引っ張る。
『っ!』
『自分から来ないと…克服できないでしょ?』
『ふっ。やるな。主様。』
『あの〜俺らさっきから何を見せられてるんすか?』
🌹
『やっと俺っす…。主様。お願いするっす。』
『うん。アモン、あーん。』
『…主様の手作りっすから食べたかったんすけど…気が変わったっす。』
『え?』
『主様が俺のお願い聞いてくれるなら…食べてもいいっすよ?』
『っ…?お願いって…。』
『…今夜の安眠サポートは俺にしてくださいっす。』
『っ…!』
ボソッ
『俺が耳元で甘い言葉を囁いて…。ぐっすり眠れるようにしてあげるっすよ。』
『っ〜///』(そんなの、眠れないよ……。)
『わ、わかった…っ。でも今はキノコ食べて!』
『仕方ないっすね…。あー。』
『あ、あーん。』
『もぐっ。ペロッ。主様の優しい味がするっすね。』
『っ……///』
🗝
『すみません…主様。』
『いいんだよ。無理しないで。』
『主様が私の過去を受け入れてくれたのは嬉しいですが私はまだお肉は…。』
『うん、分かった。そしたら待ってて。』
『?』
数分後――。
『これなら食べられそうかな?』
『ロール…キャベツですか?』
『うん。ミニサイズ。お肉は少量しか入ってないよ。』
『すみません、私にだけこんな気遣いを…。』
『いいんだよ。好き嫌いを克服とは言ったけど、少しでも食べてこれから先、少しずつ食べられればいいんだから。』
『主様……。ありがとうございます…!このナック、感激致しました。』
『ふふっ。』
🪡
『お、お願いします!』
『うん!頑張れ、フルーレ。はい、あーん。』
『んっ。もぐ、もぐ…。』
『大丈夫?』
『もぐもぐ…ごくんっ。』
『食べれたね!』
『は、はい…。あの、主様。』
『ん?』
『あとは自分で頑張って食べてみるので…。』
『凄いよフルーレ!頑張ってね。』
『は、はい!』(主様のこと守れるような男になるために…。頑張るぞ!)
『フフ、偉いですね、フルーレ。』
『ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙』
🧸
『……。』
『テディ…口開けて?』
『……。』
『…いちごタルト。』
『え。』
『食べられたご褒美にみんなには好物を用意してます。テディにはいちごタルトです。』
『く、くぅ…っ!』
テディは口を開ける。
『もぐっ。もぐっ。』
『美味しい…です。』
『よく出来ました!』
私はテディの頭を撫でる。
『…///』
『いいなぁ〜テディちゃん。』
『ハナマルさん?( ¨̮ )(圧)』
🐾
『あーん。』
『素直だね、ベレン…。』
『主様からのあーんだしね。』
『ふふっ。あーん。』
『もぐっ。トマトが欲しい…。』
『ベレンは特別にトマト抜きました。』
『いじわる…。』
『文句を言うな。早く食え。』
『ほらシロ、プレッシャーかけない。』
『ありがとう、主様。』
『どういたしまして。』
『好き嫌いあってよかった。なんて思っちゃったよ。ふふっ。』
『ベレンったら……。』
『みなさんお疲れ様でした。ではご褒美です。ハウレスにはバナナマフィン。ボスキにはお肉。アモンはチーズたっぷりのピザ。ナックはオランジェット。フルーレはクルトン入のスープを。テディはいちごタルト。ベレンはピザね。』
『頑張った甲斐があったっす…。』
『いちごタルト美味しいです〜!』
『みんなお疲れ様。』
『ん?主様。何言ってるんだ?』
『え?』
『俺達だけ嫌いなものを食べさせられたんだ。主様も食べるべきだよな?』
『……え?』
『主様の嫌いなものは…。これっすよね?』
アモンはキッチンからゴーヤを持ってくる。
『な、なんでそれを!?』
『俺たちは主様のことならなんでも知ってるんすよ?』
『っ、待って、ほんとにゴーヤだけは…。』
『食べられないわけじゃない…んすよね?』
『っー!べ、ベリアン、助け……。』
『すぅ、すぅ……。』
『な、なんで寝て…。』
ベリアンの隣りにはルカスが座っていてワインを飲んでいた。
『ふふっ♪』
『酔い潰させたなルカスっ!!』
『ふふ、なんのことでしょう?』
『ほらほら…あーん。っすよ?』
『だ、誰か助けてー!!』
次回
番外編 その3 『執事達のタトゥー(紋章)にキスしないと出られない部屋』
コメント
6件
やばい口角どっか行っちゃった‼️ 次回が楽しみすぎて明日も頑張れる
番外編面白すぎます