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海
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私の名前はバルテラ・ルッテ・ルカ。行商人。
道の真ん中で2人の肉付きの良い男性が互いに拳を構えて向き合っており、円を描くように人が集まっている。
ルカ「ん?」
ルカはそれを遠目で見る。
ヤジから声援まで飛び交う戦いの間に突如として男性2人の拳を手で受け止める者が現れる。
その瞬間にさっきまで飛び交う声がまるで嘘のように消え去る。
護神兵「我ら護神が怠ることはない!」
ルカには大きな声で放った一言しか聞こえなかったが更に次々に言葉を続ける間には誰一人として動こうとはしなかった。
護神兵は男性2人の顎を殴り、気絶させた後にそのまま肩に担いで道から消える。
ウィーゴ「今日は徒歩での警備だったのか」
横の男性が独り言にしては大きな声で言い放つ。
ルカ「あぁ…中心地のパレードは馬に乗って歩いてるんだっけ…護神兵ってあんな軽装なんだ」
さっきまで集まっていた人達は解散し、ルカは少しだけ道の端に寄って人の邪魔にならないようにする。
ルカは大きな楕円形をした闘技場の近くにある宿屋の部屋を予約し、大きなリュックを床に置いてベッドに寝転がる。
ルカ「疲れたー」
ルカは窓の方を見る。
ルカ「まだ夕方前か」
ルカ「時間あるし市場で売り物するか…」
ルカはリュックを背負って大きな市場に向かう。
楽器にネックレス、飾り物に果物まで全てが商品として棚に置かれている。
ルカは空いている場所を探し、そこでリュックを地面に置く。
ルカ「ここにしよう」
ルカはリュックからマットを取り出し、敷いたマットの上に宝石や薬などの売り物を並べる。
ルカ「今なら60テラ硬貨だよー!」
時は流れ、4人が声掛けに反応して売り物を買っていった。
ルカが周りを見るとまだ明るいのにも関わらず他の屋台ではランタンを灯している。
ルカ「早いな…」
ルカ「祭りと何か関係あるかは知らないけどみんなよくやるね」
ルカはそういって残りの売り物とマットをリュックに入れてそれを背負う。
ルカは周りを見て誰も店じまいしないことを不思議がる。
ルカは有名な料理店でステーキを食べて宿に戻る。
ルカ「んっふん」
ルカ「今日は230テラ稼いで、2日間くらいは余裕で散財できるくらいの額かな」
ルカ「売り物を集めるの面倒くさいし、明日は何か依頼でもこなしてかないと…」
ルカ「頑張れ私…明日も楽しい」
窓から外を見ると既に暗く、市場がある方向にランタンの光が遠くから薄く漏れ、楽しそうに話し合う声、それ以上に混ざって聞こえるたくさんの人々の声が聞こえる。
ルカ「あっ…だからみんな店を閉めなかったのか!」
ルカはリュックから売れる物を探す。
ルカ「これ値上げ交渉できるかな…だとしても130テラ硬貨で売れる…」
ルカ「あっでも明日はもっと人が多くなる!」
ルカ「バカを捕まえて値上げ300テラ硬貨は堅い…!」
ルカ「うっはははっ」
ルカはベッドに横になり、満面の笑顔で枕を抱き締めながら足をバタバタさせ、眠りに落ち、朝に宿屋の客室係が扉をノックして目を覚ます。