わたしのアール
(黄くん女体化)
-黄side-
黄「私ね、屋上で靴を脱ぎかけた時に」
黄「三つ編みの、よく見たことがある」
黄「女の子を見つけて」
黄「声をかけちゃったんです」
黄「やめなよって、」
黄「でも、止めるつもりはなかったんです」
黄「どうでもよかったんです」
黄「理由を聞いてみたんです」
黄「よく覚えのある理由でした」
黄「運命だと思う人がいたんです」
黄「どうしても愛されたかったんです」
黄「でも私は言ったんです、」
黄「ふざけんなって、」
黄「そんなことくらいで一人」
黄「勝手に命を絶とうとするなんてって、」
黄「欲しいものが手に入らないなんて」
黄「日常的なことで、」
黄「奪われたこともないくせにって、」
黄「話したら楽になったって」
黄「消えていきました」
黄「それで、また行ったんです。」
黄「屋上で靴を脱ごうとしたんです。」
黄「そしたら、また見つけたんです。」
黄「低身長の、日常的に見かける子。」
黄「また、声をかけたんです。」
黄「低身長の子は言いました。」
黄「学校のクラスでの孤独を、」
黄「無視されて、奪われて」
黄「居場所がないんだって」
黄「私はまた言ったんです。」
黄「ふざけんなって、」
黄「幸せな家庭があって、」
黄「あたたかいご飯が食べれる癖に」
黄「って、そしたらお腹空いたって」
黄「消えていきました。」
黄「そうやって、何かの子に声をかけて、」
黄「私自身の痛みは誰にも言えないままで」
黄「初めて見つけたんです。」
黄「似た悩みの子。」
黄「何人目かで会ったんです。」
黄「黄色いカーディガンの子」
黄「家に帰るたびに増えていく痣を」
黄「消し去るためにここに来たんだと、」
黄「私は思ってもいなかったんです。」
黄「やめなよって、」
黄「でも、この子は止められないんだって」
黄「私には止める資格がないんだって」
黄「ここからは消えてって」
黄「今日はやめておくって、」
黄「その子は消えていきました。」
黄「でも、今日こそは」
黄「君の前で死にます。」
青「…やめてよ、黄ちゃん」
黄「…なんでですかポロポロ」
青「黄色いカーディガンも、」
青「普段の三つ編みも、」
青「可愛らしい低身長も、」
青「全部黄ちゃんの特徴でしょ?」
青「ねぇ黄ちゃん、」
青「僕も好きだよ、愛してるよ、」
青「だから消えないで」
あなたはいつまでも私の運命の人。
少しだけまだ生きてみるよ。
コメント
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紫冬……… ( ・᷄֊・᷅👈🏻 )✨️マジデテンサイ