テラーノベル
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ワンク
🇩🇪×🇮🇹
イタリアが結構クズです。おそらくキャラ崩壊してる
直接的なR18表現有ります。多分
朝から三度目の着信音が鳴って、ようやくioはベッドの中でまぶたを開けた。
着信元は、案の定ドイツ。
「ん~……Ciao、ドイツ。どうしたんね~、?もうちょっと寝かせてくれないんね?」
画面の向こうで聞こえたのは、深いため息と、ぴったり1秒の沈黙。
そのあとに来るのは、いつも決まってる。
「昨日、どこにいた?」
「え、昨日? えーっと……女の子のカフェでパーティがあって……」
「何時に帰った?」
「うーん、2時とか? 楽しかったよ? ドイツも来ればよかったのー」
その瞬間、電話越しでもわかるほど、空気の温度がすっと下がった。
「お前、俺との約束、また忘れたのか?」
ははっ、と軽く笑って誤魔化すけど、背中をひやりとした何かが撫でた。
ドイツが怒るときっていつもこうなんだよな。冷静すぎて怖い。
通話が切れる音が、ピッ、と冷たく耳に突き刺さった。
「……はあ」
小さくため息をする声が部屋に響く。
窓の外はもう昼だってのに、カーテンを閉めた室内は青白く暗い。
シーツがぐしゃっと音を立てて、俺は布団を握りしめた。
「今から来るって……」
胸の奥がどくん、どくんといやな音を立てる。
あの声、やばい時のトーンだった。
氷みたいに冷たくて、妙に落ち着いてる。
絶対、怒ってる。
深く息を吐くと、肺がヒリついた。
昨日は楽しかったのにな。
可愛い子に囲まれて、酒も入って、久しぶりに気分良かったのに。
――それを伝えたら、あいつ、あんな声出すんだもんな。
スマホを投げ出すと、ごとっと鈍い音がする。
足元には散らかった服、テーブルの上には飲みかけの缶。
あいつが来る前に片付けようか、と一瞬思ったけど、すぐに諦めた。
「どーせ……バレるし」
それに――
ちょっとは、怒らせた方がいい。
あいつは怒ると、優しくなるから。
酷い声で責められて、無理矢理に抱きしめられて、全部忘れさせてくれる。
どうせ逃げられないんだし。
コンコン
不意に、ドアを叩く音がした。
胸がぎゅっと縮む。
――早い。
もう来た。
コンコン。
ドアを軽く二度叩くと、内側で気配が止まった。
息を潜めてるのがわかる。
相変わらず、分かりやすいやつだ。
「イタリア…開けろ。」
声は抑えたつもりだったけど、自分でも少し硬いのがわかった。
ドアノブをゆっくり回すと、カチャリと解錠の音がした。
中に踏み込むと、薄暗い部屋の中で、イタリアがシーツを握りしめて座っていた。
視線を合わせない。
まるで怒られる子供だ。
「……来たの、早くないんね?」
か細い声。
睨みつけたかったのに、その声を聞いた瞬間、胸が苦しくなった。
怒鳴る気力が、少し削がれる。
俺はゆっくり歩み寄り、ベッドの縁に腰を下ろした。
イタリアは小さく体を縮めたまま、逃げ場を探すみたいに目を泳がせる。
「逃げるな。」
そう言って、そっと手首を掴んだ。
細くて、軽く引っ張ればすぐ崩れるんじゃないかってくらい。
指先で感じる脈が速い。
怯えてる。でも、拒まない。
「……なんでそんな顔してんだ。」
ため息を吐くように言うと、イタリアは眉を寄せた。
そのまま、こっちを見ようとしない。
「昨日のことは、……怒ってるんね?」
声が震えた。
一瞬で苛立ちが霧散して、代わりにどうしようもない執着が込み上げた。
こんな顔、こんな声、誰にも見せるな。
「怒ってるに決まってるだろ。」
でも、握る手に力を込めた。
逃がさないように。
でも痛くしないように。
「でもな……お前がこうやって怯えるのは、俺だけでいい。」
イタリアが、はっとしたように小さく目を開いた。
ようやく俺を見た。
その顔をゆっくり近づけて、額をそっと合わせた。
「もう他のやつに愛想振りまくな。」
「……ん、わかったんね。」
か細く答える声が愛おしい。
くしゃりと髪を撫でて、堪えきれずに抱きしめた。
耳元でイタリアが小さくんっと声を漏らす。
「いい子だ。」
抱きしめたイタリアの身体が小さく震える。
熱を帯びた呼吸が首筋をかすめた。
その気配に、理性を押し潰すような独占欲が喉の奥で鈍く疼く。
ゆっくりと抱擁をほどいて、イタリアの顎を指先で持ち上げた。
細い顎が簡単に上を向く。
瞳は潤んで、伏し目がちに揺れていた。
「……そんな顔すんな。余計、抑えられなくなる。」
囁くと、イタリアが息を詰めてひくっと喉を鳴らした。
その無防備な音に、腰のあたりがずきんと熱くなる。
「怖い?」
「……ちょっと、ね。」
「……素直だな。」
ふっと笑って、そのまま唇を押し当てた。
最初は柔らかく、啄むように。
だが逃げる気配を察して、すぐに深く割り入れる。
ちゅ、くちゅ、ちゅっ……
舌を絡めて啜る音が、静かな部屋にいやらしく響いた。
フェリが抗うように肩をすくめるのを無理やり引き寄せて、背中に腕を回す。
さらに強く、深く。
「んっ……ふ、ん……ドイツ、ちょっと……」
酸素を奪うキスに、イタリアが眉を寄せて苦しそうに声を漏らす。
それが余計に愛おしい。
自分のものだと刻み込むみたいに、唇を貪った。
ようやく離すと、イタリアは唇を濡らして乱れた息を吐いた。
首筋が赤く染まり、伏し目がちにこっちを見る。
甘えて縋るようなその目を見た瞬間、限界が来た。
「ベッドに横になれ。」
低い声で命じると、イタリアがびくりと肩を震わせた。
怯えた目をしながらも、言う通りにシーツをくしゃりとさせて横になる。
その様子をじっと見つめて、喉を鳴らす。
こいつはこうやって、俺だけに従う。
他には絶対見せない顔を、俺だけに向ける。
「いい子だな……ちゃんと、分からせてやるから。」
ベッドの縁に手をつき、ゆっくりとイタリアの身体に覆い被さった。
イタリアは抗う素振りを見せるけれど、その手に力はない。
むしろ引き寄せるように、胸元を掴んだ。
「ドイツ……だめ、や、」
途切れ途切れの声が甘く、切なげで、最高にそそる。
唇を耳元に寄せ、息を吹きかけて囁く。
「泣くまで、可愛がってやる。」
イタリアの瞳が潤みきって、ゆっくりと閉じられる。
その表情に満足して、深く口づけを落とした。
コメント
5件
神ですか?神なんですか?尊いです
小4がコレを書いている事実に私恐怖しております 神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!! ウワーン😭😭😭😭😭
アイチテユ…尊いがすぎるンゴ…😭